寝室を作る!⑧ ペンキ塗りと最後の仕上げ
全ての面が完成したので、あとは壁にペンキを塗ってカーペットを敷くだけ。
ホームセンターにはもの凄い種類のペンキが並んでいていつ見ても面白い。
落ち着いた緑がいいかなと思ってたけど、それだけでもいろいろとあって結局イングリッシュセージという色にしてみた。
それと下地用に白のペンキ、一番安くて5Lくらい入ってるのを2缶購入。
最初は壁がどんどん吸収してしまうので、白を何度か塗ってから色付きを塗ったほうがいいそう。
まず最初のコートは特に吸収されてしまうので、白ペンキに水を少し足したのものをあまり気にせずガシガシ塗った。
プラスターボードの部分は水増しのコートを1回、その後白ペンキをもう1回で充分だったけど、レンガ壁の部分は水増しを2回塗って更に白ペンキを2,3回塗ったかな。
ボンディングコートが乾いてるか微妙だったけど、やっぱり一部乾ききっていなかったようで、ペンキが浸透せずにまばらになってしまった。
仕方ないので、凸の部分は放置して後々塗ることに。
完全に白が定着するまでしっかりと塗り乾かしたら、緑色のペンキに取り掛かる。
ロールでは角や端を上手く塗り切れないので、はじめにブラシで囲むように
塗ってから、がんがんロールを転がしていく。
緑のペンキも2,3度ずつ塗った。
途中でまばらかな?と思っても乾いたら見えなくなっていて、キレイに塗れてました。
このドアもGumtree で購入。中古で£20くらいだったかな。
同じくリノベーションしてるカップルの家へ受け取りに行った。
B&Qなどでも合板なら同じくらいの値段で売ってたけど、板のみでドアノブやラッチ(ガチャっとなる部分)は別売りだし、付けるのが手間らしい。
ちょうど義母から古いカーペットを貰ったところだったので、合わせてみると
少し小さいけど組み合わせれば使えそう。
真ん中に置いて回りをタイルカーペットで囲む、作戦。
これも義父の職場の事務所が取り壊されてしまう前にいろいろと頂いた備品のひとつで、ほぼ新品だったのでたくさん貰っていた。
裏が分厚いゴムで重みがあるので、床に張り付けなくても動かない。
その分かなり切りずらいのが難点。
天井はまだこれから屋根裏や電気配線など作業することがあるので、ボードを張ったまま仕上げはしていない。でもこのままだと見た目が良くないので、シーツを覆って隠してみた。最初は普通のベッドシーツにしようかと思っていたけど、ダストシーツの方が大きさもあるし、安いし、なんとなくナチュラルな見た目に。
正方形の大きさが中途半端だったので、細長いタイプのものをグルグル貼り付けてみた。木枠がある所を狙って、ステイプラーでガッチャン。
一部ペンキが塗れてないけど、一応これで完成!
長かった…時間が空いた時にやったりやらなかったりで何とも言えないけど、
全部で5か月くらい掛かったかな。
やっぱりちゃんと寝室で眠るのは格段に気持ちがいい!
隣の小部屋をワードローブにすることにして、寝室にはベッドだけというラグジュアリーを満喫。壁やキッチンの臭いに囲まれていた頃とは大違い。
いまは棚や机など置きはじめたけど、一年たった今でもこの部屋はいつも新鮮な空気を保って居心地が良いです。
寝室を作る!⑦ プラスターボードで壁を建てる。
かなり長い間放置していましたが、続けてみます。
完成してから一年も経ってしまったので記憶が薄れてきてる…。
最後の面、ドア側の壁を作り直すところです。
以前ここには木製の枠組みだけが残っていました。
虫食いだらけでボロボロだったので、ハンマーでガンガン叩きまくって取り壊しました。気分爽快!
いちから壁を作る、と言うのでどんなに大掛かりな作業になるかと思っていましたが
掛かったのはほんの二日程度で、案外ラクな作業でした。
壁の枠組みを取り付ける
今はステンレス製のフレームを使うのが主流だそう。
簡単に手で曲げられるし、カッターナイフで切れるほど薄い。
充分に耐久性もあるので木材より簡単に扱えるようです。
まず壁を作る場所を確認し、外枠をネジで留める。
上の部分は少し隙間を空けました。きっちりし過ぎていると、床板が動いた時にプラスターボードが割れてしまう可能性があるそう。
余った切れ端を挟みながら天井の枠に取り付けました。
外枠の間にぴったりの長さに切ったメタルを入れ、ネジで留める。
メタルがコの字型になっているので、ちゃんと組み合わさる様になっていました。
ドアの枠組みを取り付けます。
以前の物は小さいし古過ぎたので、レギュラーサイズのドア枠を新調しました。
歪んでいるとドアがはまらないので、壁に打ち付ける間木材を使って角度を固定。
プラスターボードを取り付ける
天井から床までの長さの板を三枚使いました。
あらかじめ板の幅を想定してフレームを取り付けているので、これに沿ってネジで留めていきます。穴を開けたら後で処理をしないといけないので必要最小限に。
いったんドアの部分もプラスターボードを付けたので、出口のない状態に。
直接ナイフで穴を開け、ドア枠とぴったりの大きさになるように切っていきました。
裏から見た状態です。
右の小部屋側は板を取り付けてないけど、とりあえずこのまま放置ということに。
これで一応、壁ができました。ここまではあっという間。
無の状態から大きな物ができたので余計に早く感じます。
コンセント取り付け
プラスターボードにコンセントボックスをつける場所に印をつけ、ナイフで切る
裏側からコードを引っ張ってきていろいろやってました。
電気配線のことはよくわかりません。
ついでに向かいのレンガ壁にも取り付け。
ドリルの穴で囲むようにし、
ナタでそぎ落とす。
床からの配線部分を壊した後、埋め直しました。
壁の表面を平らにする
仕上げにプラスターボードの繋ぎ目とネジで穴を開けた部分を埋めます。
ほんの数ミリ程度、へらを使って少しずつ塗り、外側へ薄ーく伸ばしていく。
何度が塗って境目が見えなくなるようにしていきます。
半日乾かしてから、紙やすりで擦って表面をより平らに。
あっという間に壁が出来上がりました
寝室を作る!⑥ レンガ壁 プラスター仕上げ編
レンガの壁を均一にする為の下地、ボンディングコートを塗り終わり
今度はプラスターで表面を滑らかにして仕上げます。
10mmの厚さで塗ったボンディングコートに対し、プラスターはほんの3mm程度。
なので、下地が上手くいっていなければ修正することは難しくなります。
乾くのを待ってから表面を触ってみました。
全体的には均一であるものの、少し波打っている所が数箇所ありました。
しかし見た目には全くわかりません。
中には壁をナデナデしたい人もいるかもしれませんが、私達的には問題なし。
初めてにしては上出来でしょ! と旦那も満足していました。
プラスターを水と混ぜてミックスを作ります。
混ぜる工程はほぼ同じですが、軽くて柔らかいので断然扱いやすい。
ボンディングコートの時はこの板からはみ出そうなくらい
大量のミックスを作っていましたが、プラスターはこれだけ。
まず1回目のコート。
パレットに取り、コテで薄く延ばしていきます。
プラスターのミックスはわりとすぐ乾いてしまうので、
パレットの脇などに固まった塊が入らないように注意しました。
2mmの薄さという細かい数字に気を使いつつも、悠長にやっている時間はありません。
このコートが乾く前、40分以内に次のコートを塗らなくてはいけない。
最初のコートはとりあえず均一になるようにしました。
2回目はほんの1mmの薄さ。
これが最後のコートとなるので、なるべくコテで線をつけないように塗ります。
ついてしまった線を隠そうとしてまた余計に線をつけてしまったりということもありつつ、そんな時間はありません。
今度は30分以内に、コテだけを使って更に滑らかにしていきます。
30分後にもう一度繰り返します。
更に30分後、スプレーボトルで軽く水を振りかけてから、最後の仕上げでもう一度
コテで滑らかにすると、表面がシャイニーになりました。
煙突が通っている凸の壁は、
左右中央とサイドの小さい面に分けて塗っていきました。
ちょっと厄介だったのは、出っ張り部分のコーナー。
ガタガタだったラインを真っ直ぐにするため、
ボンディングコートを塗る際に直角のメタルを埋め込んであります。
そのまま塗るとプラスターの厚みでボコッと浮いたようになってしまうので、
事前にメタルから幅数センチの所を少しだけヘラで削ってから塗りました。
実際、気になったので我が家のリビングを注意して見てみたら、
案の定メタルのラインがくっきり。
こうして見るとやっぱり適当な作りなんだなぁ、と。
右側がプラスターを塗った後。
ボンディングコートの砂っぽい質感に比べて、ツルツルしています。
大変だったのは左側の大きな壁。
凸の壁のように分けることができないので、幅3m×高さ2.5mの壁を一気に塗ることに。中々の大きさだったので、二回目のコートを40分以内に塗ることは出来きませんでした。
4分の1は間に合わず、乾いて上手く吸い付かない箇所は塗りずらかったようです。
若干表面がザラっとしてしまいましたが、角で目立たない場所なので大した問題ではありません。
前回のボンディングコートの様に力仕事ではなかった分、気を使う作業でした。
最後のコートなので、ゴミなど余計な物が入らないようにと、
埃まみれの現場を何とかキレイに保つように気をつけました。
数日して表面が乾いた後、ちょっとした塊などを紙やすりで軽く削って
つるっつるに仕上げました。
ようやく、完成!!
思わず二人して壁に顔を摺り寄せナデナデしてましたが、
その光景は相当怪しかったに違いありません。
このプラスターを塗る作業は初めてだった旦那ですが、
シンプルな作業だけに、ミスが目に付きやすい為かなり緊張したようです。
少々気になる箇所はあるものの、結果は満足な仕上がりで一安心。
さて、この二面の壁はペンキを塗るだけ! なのですが…
実は作業のやり方などを調べている間、大きなミスに気がつきました。
完全に乾くまで5~7週間待たなくてはいけないらしいのです。
でないとペンキが上手く塗れず、最悪の場合水ぶくれのようになって剥がれてきてしまうそう。
プラスターのみの場合は2週間程度で良いそうですが、ボンディングコートは厚みがあるので乾くのに時間が掛かるみたいです。
後は新しい壁を作る作業と、フロアの修正を残すのみ。
どちらもそんなに時間の掛かる作業ではないので、
完全に作業する順番を間違えました。
早く完成させたいのに、じれったい!
寝室を作る!⑤ レンガ壁の修繕 プラスター下地 編
大分ご無沙汰になってしまいましたが、
寝室りは順調に進んでいます。
今の状況は、ペンキ塗りや細かい作業を残して
完成一歩手前、という所です!
前回からの続きで、レンガ壁の仕上げについて。
恐らく、家が建てられた80年前から修繕されておらず
隙間だらけだったコーナーのレンガ壁二面。
ここに下地を塗り、プラスター(漆喰)で仕上げて滑らかにする作業です。
ポインティング
寝室作りを始めた当初、材料もツールも揃っていなかったので、
とりあえずレンガ間の隙間を埋める作業 (ポインティング) をしました。
「レンガ間のセメントが崩れてる部分を取り除いて」
ということで改めて壁をじっくり見てみると…
グラグラで触ったらボロッと崩れてしまう箇所多数。
コテで突きながら取り除いていると、もう隙間だらけ。
こんなに穴があったら倒れてくるんじゃないかと思う程でしたが、
余分なセメントを取る為にノミとハンマーでガンガン叩いても大丈夫でした。
この隙間という隙間をモルタルで埋めます。
バケツに、セメント1:土 4の割合で入れて、
少しずつ水を混ぜながら、扱いやすい柔らかさにします。
スコップを使って大体の体積を測りました。
ちょうどレンガ間のサイズになっているコテを使い、モルタルを隙間に押し込む。
レンガが欠けてる箇所も、なるべく平らになるように埋めました。
濃い茶色になっている部分が埋め直した箇所。
凸になってるのは、暖炉用に使われていた部分ですが、
穴があった場所をレンガで埋め直した形跡が明らか。
以前の住人の誰かが、DIYでやったのでしょう…。
他と比べても雑な仕上がりでガッタガタ。
終わりのない作業というか、神経質になればキリがありません。
よっぽどひどい箇所が埋まれば良しとしました。
凹の部分は正面から見れば平らにみえますが、
レンガ自体が飛び出たり引っ込んだりしていて、びっくりするくらいガタガタでした。
この壁は隣家と共有なので、たぶん向こう側の壁から作業したと思われます。
この部分はひど過ぎたので、セメント1:土2で混ぜたモルタルを塗って、
できるだけ平らにしました。
この壁と、ポインテイングで大きめの面を塗った箇所には、
乾く前にコテで×印を付けて、次に塗る下地が付きやすいようにしておきました。
下地を塗る準備
ボンディングコートという下地を塗って、壁全体を平らにしていきます。
それこそプロの職人は、手の感覚だけで平らにできるのかもしれませんが、
素人が目測で平らに塗るのは至難の業。
厚さを均一にする為に、L字型のプラスティックを取り付けて目安にします。
壁と平行になるように、グラインダーで出っ張っている箇所を削りました。
まずは、壁全体にPVA接着剤を水で薄めたものを塗り、下地の付きを良くします。
ボンディングコート
5L程度の水を入れたバケツに、粉を少しずつ入れながらかき混ぜます。
ケーキを作る要領で、ダマにならない様にしっかり混ぜます。
バケツ周りに付いたのを削ぎ落としながら、粉を追加していきます。
始めは楽々ミキサーを動かせますが、粉を混ぜていく度に重くなってきます。
ミックスをヘラに載せて、逆さまにしても落っこちない程度が出来上がりの目安。
一度にミックスを多く作りすぎると乾いてしまうので、ある程度の量を作ったら別の場所に移し、道具を洗う。なくなりそうになったら次のミックスを混ぜる、という流れ。
パレットにミックスを取り、大きめのヘラを使って壁に塗ります。
ハンドルの付いた板で、L字のメタルに合わせながら平らにしていきます。
ぐっと上に押し上げ、余分を取り除いて均一に。
かなりのボリュームがあり、重たくてなかなかスムーズにいきません。
この板で押し伸ばす作業、最初はただの木の角材を使っていたのですが
やっぱり専用のツールを使うと断然やりやすいみたいです。
素人がやる以上、ある程度ちゃんとしたツールを使った方がいいですね。
ちょっと見えにくいですが、L字に沿って10mmの厚さに合わさるようにしました。
ひとつの面を塗り終わったら、次は隣接していない面を塗ります。
乾いて固定したらプラスティックを取り除き、両隣の面に合わせて下地を塗りました。
しかし正直なところ、次にやる時はこのプラスティックは使わないでしょう。
あまり強くないので、下地の重さで少し曲がってしまいました。
ガタガタだったコーナーのラインには、
メタルを埋め込んで真っ直ぐなラインを作りました。
せっかくキレイに塗られた下地の表面ですが、
仕上げコートの付きを良くする為に傷をつけてます。
あまり深いと支障が出るので、道具を手作り。
裏側からほんの少しだけ釘が飛び出ています。
パート2 テープを張って先端を少し残したもの。
これで下地が乾ききらないうちに、全体に薄くひっかき傷をつけました。
下地塗りほぼ完成の図。
部屋の見た目がだいぶまとまってきました。
25kg入りのボンディングコートを10袋使い、
水と混ぜたミックスはかなりヘビーで、文字通り重労働でした。
そこらじゅうに粉やミックスが散乱して、すぐに汚れるけど
下地を塗っている間、壁にいろいろ混ざらないようにキレイにしておかないといけない。
意外と大変だったのは、ミックスを混ぜ終わった後にミキサーやコテなどの
道具をすぐに洗うこと。放っておいたら固まってしまいます。
まだ寒い時期だったので、外のシンクで洗うのはなかなかの苦行。
と、何かと大変なことが多かったこの作業は、3週間くらい掛かりました。
実際、最後の方にはもううんざり…。
仕上げ編に続きます!
寝室を作る!④ 窓際の壁にプラスターボードを張る 編
この状態からの続きです。
断熱材を付け終わり、プラスターボード(石膏の板)を張って壁らしくしていきます。
出窓から右は別の小さい部屋ですが、壁は共有なので一緒にやってしまいます。
木のフレームはプラスターボードを張る位置を考えて設計されています。
この形に沿って板を切り、ネジで固定するという流れで
要領は天井の時と同じような感じ。
ただ形がもっと入り組んでいるので、少し複雑な作業になります。
まずは一番大きい面、出窓の天井部分から始めました。
変形六角形を一辺ずつ測っていきます。
ここは特に形が複雑なのにも関わらず、
「繋ぎ目がないようにしたいから、大きい板を使って一枚で仕上げたい。」
とこの面用に特別サイズを購入し、失敗が許されない!と自らハードルを上げる旦那。
問題なのは角が多い、端の部分です。
角度とか計算し始めたら(できなかったけど)混乱してきました。
何度も言いますが、この家には真っ直ぐなラインというものがない為、
正確に変形六角形を測るのは至難の業。
そこで、余った板を使いテンプレートを作ってみました。
板を直接合わせながら切り、ヤスリで削って同じ大きさになるようにしました。
これを巨大な板の端に合わせて、線を引きます。
天井の時の教訓を活かし、後で調整できるように幅を少し大きめに。
普通の古いノコギリを使ってギコギコ…切り落とす時に支えていないと、
片側が落ちた重みで割れてしまうので注意しました。
板が細長い分、反動で割れやすくなるので慎重に扱いながら天井に合わせます。
DEAD MAN ここでも活躍。
出窓の高さに合わせ短くして、板を合わせている間サポートします。
板はしっかり同じ形になっているはずなのに、何故か上手くはまりません。
ほんの数ミリ大きい箇所があるだけで斜めになってしまい、角が合わなくなる。
ヤスリでちょっとずつ削って、合わせてみる、を繰り返します。
角を調整しているうちに、手前のラインがどんどん短くなっていき
結局3cmも余分にしておいたのが、ちょうどよい長さになりました。
別の面がちゃんと被さるように、フレームから飛び出している部分を
ヤスリで削って平らにします。
結構な量を削ったのですが、パルメザンチーズよりも簡単に削れたので
苦ではありませんでした。
窓の上は通常の四角形で済んだので、特に大きな問題はなし。
気をつけたのは、固定する前にフレームがある所をマークしておいたことです。
続いて、サイドの変形部分。
床から天井まで、一枚の板を使います。
隙間はなくしたいですが、板をぴったりの大きさにすることはできません。
まず板をハメることができないし、
きっちりし過ぎていれば、歩いて床板が動いた時の反動で板が割れてしまう可能性も。
なので天井に角を合わせ、床から1cmくらい上がっているようにします。
足元に注目!
これが現場のテクニックだそうな。
ハンマーとノミを組み合わせ、梃子の原理で浮いているようにします。
この状態を保っている間に、ネジで固定しました。
床との隙間は、今後スカーティングボードを取り付けたら見えなくなります。
側面を壁に合わせて逆L字型の様に切ります。
天井に合わせるプロセスがあったので、先に固定してから切りました。
わざわざ変形にしている理由は、コーナーは床板からの振動が集まりやすい為、
板を分けると板同士がぶつかって破損する恐れがあるらしい。
この後も、ひたすら同じ様な作業が続きます。
形に沿って板を切り、合わせて削って調整して。
↓
ネジで固定し、余分な所を削り落とす。この作業を繰り返しました。
板から粉が大量に出るので、部屋中真っ白に。
窓際の作業、ほぼ完成の図!
天井と同じく、繋ぎ目とネジの穴をカバーする作業がありますが
とりあえず完了です。
ちなみにビフォー↓
比べると雰囲気が全然違う!
そういえば、この作業をしていたのは2月終わりから3月のこと。
まだ陽が短くて、夕方5時には真っ暗になってしまいました。
平日、旦那が仕事から帰ってきてから作業することもよくあったので、
超強力な工事現場用のライトで照らしてました。
今は8時過ぎまで明るいので大分快適になりましたが、
この頃は寒くて暗いし、細かい事を気にしないといけない作業が多かったので、
若干うんざりしてきたことも。
毎日作業していた訳ではないけど、窓際の作業全部で3週間くらい掛かりました。
6面あるうち、やっと2面目ができた!
寝室を作る!③ 窓際の壁に断熱材編
ここ最近は天気が良くて庭仕事ばかりしていたので、寝室作りが進んでいませんでした。
一月から始めてそろそろ完成させている目標だったんですが、まだ半分も終わっていません。
全部で6面(天井、床と四方の壁)ある内、まだ2面しか作っていない状況です。
一ヶ月程前のことですが、窓際の壁を改修しました。
今どきの家には壁にしっかり断熱材が入っているのですが、古い我が家には何もありません。
外と隔てているのは二重に並んだレンガのみ。
この部屋は塗装も剥がしたままなので、壁から隙間風を感じました。
窓際からは特に寒気が入ってくる為、ここに断熱材の板を設置します。
まず板をはめ込む場所が必要なので、木材でフレームを作る所から始めます。
大量の木材をひとつひとつ正確に切るのはなかなか大変な作業ですので、
旦那の従兄弟から巨大なメカノコギリを借りてきました。
業務用の物らしく、家庭で使うには特殊な変圧器が必要との事で
アンティーク並みに古い機械も一緒についてきました。私は持ち上げることもできないほど重い。
このマシーンのお陰で、木材を一瞬で正確に切ることが出来るし、ほんの少しだけ切ることも可能なので作業が捗りました。
切った木材を壁に取り付けていきますが、この家には真っ直ぐなラインがないので
どこに合わせたらいいのか混乱します。
例えば窓枠の上にある大きな柱は、片側が壁にめり込み曲がっているのが目視でわかる程。
水平機で測れば至る所斜めになっているのでちょっと心配になってきますが、
80年もこの状態でやってきたので大丈夫なんでしょう。
右端から左端に掛けて、上下何本か紐をピーンと張り、これに合わせていくことにしました。
しかしレンガ自体もガタガタで、木材を壁に固定できません。
そんな時に便利なのがこれ!
パッカー
色ごとに1ミリ単位で厚さが違います。
壁が一番高い所に柱を合わせ、足りない分パッカーを組み合わせて間に挟みます。
種類は1mmから5mmまであり、 一番低い所はたくさん付けます。
こんな感じでパッカーを挟み、上からねじで留めます。
壁にがっつりドリルを当てるので、ドゥルルルという音と振動が物凄いことに。
隣家の子供が泣き出してしまったのが聞こえました…。
フレームが完成した図。
注意したのが、今後ドリルで穴を開けることになる箇所に木材を余分に付けた事です。このあと漆喰の板 (Plasterboard)を付けて仕上げるのですが、板自体は弱くて支えになりません。
出窓の真上は、カーテンレールを付ける場所を考えて木材の位置を調整しました。
床に面したフレームは、スカーティングボードを付ける為二重になっています。 ↓
フレームの内側の形に合わせて、断熱材を切り設置します。
ここからは屋根の時とほぼ同じ要領でやりました。
ただ屋根の時と違って、壁の表面がデコボコで上手くはまらないこともありました。
あまりにも凸な所はレンガをグラインダーで削りながら調整。
また物凄い音と振動、レンガの粉が舞って部屋が霞みます。
数年前に付けたらしいこの出窓は若干適当な仕上がりで、枠よりも窓が小さい。
大きな隙間から風が入ってきていたので、フォーム(Expanded foam)で埋めました。
出窓の屋根裏を覗き込むと、瓦が見えました。つまり手を伸ばせばすぐ外!
ここには断熱材の綿 (Insulation roll)をぎゅうぎゅうに詰め込みました。
あとは断熱材をフォームで固定するだけの図。
壁に寄りかかるとほんのり暖かく、風も入ってこないので静かになりました。
屋根に続き、これで家の中の大きな隙間は塞がれました。
家全体が少しは暖かくなったかなと思うのですが、今年は暖冬だったので正直よくわからないのがちょっと残念。
でも三月下旬で既に暖房が必要ないのは、これのお陰かもしれません。
寝室を作る!② 天井の取り付け編
天井がないと一気に寂れた感が出るんです。寒いし埃も落ちてくるし。
電気配線がほぼ終わったので、念願の天井に取り掛かります。
平面の壁はプラスター(漆喰)を塗る予定ですが、
天井はかなりハードルが高そうなのでプラスターボードを使うことに。
↓ここで木材などもまとめて購入しました。
Build It 4 Less > Plasterboard > Standard Plasterboard
旦那が以前一階に付けてくれたベニヤ板と違って、これは重さが30KGもあります。
石膏の塊ですから、めちゃくちゃ重い。
サイズが小さければ問題ないけど、2m×1.2mの平面だと重さの種類が違います。
しかも意外に繊細だから困る。
角はすぐボロっとなるし、ちょっとの衝撃でひびが入ります。
なので慎重に狭い階段を通って二階へ運びます。
しかし問題は、この重さの板をどうやって真上で支えるのか?
ねじで留める間しっかり固定していなくてはいけません。
いろいろ調べて、このお兄さんを参考にしてみることにしました。
how to put a plasterboard ceiling up on your own at height
これならいけそうです。
ソファだった廃材を使って作りました、DEAD MAN!(と呼ぶらしい)
柄の部分を天井の高さにすれば、しっかり支えてくれます。
私が真下でデッドマンを持って待機し、旦那がボードを持ち上げ、
丁度いい所で挟みキックして固定する。という流れで上手くいきました。
板はなるべく少なく区切った方がいいそうですが、大きいほど大変です。
変形している所は小さめにするなど調整しながら、結合部分が同じラインにならないように区切りました。
歯を傷めるので、古いノコギリを使ってプラスターボードを切ります。
あまり誤魔化しが効かないのでぴったりの大きさにしたいのですが、この家はどこもかしこも斜めなので形が合わない。壁やフレームに合わせて測っても、それ自体が曲がっているので角ごとに長さが違う。やってられません。
このおろし金のような物で削り少しずつ形を合わせていきますが、
こっちの面を削ったらあっちの面が短くなるというパラドックスに陥ってしまい、
なかなか思うように進みません。
結構簡単に削り落とせるので、少し大きめに切った方が取り返しがつきます。
出来た物を天井に固定し、まず角をねじで留めます。
フレームがある場所に線を引いておき、それに沿って更に数箇所ねじで留めます。
数日掛かって出来ました!
天井があるだけで、ぐっと部屋っぽくなりました。
あとで結合部分を隠す作業がありますが、とりあえず完成です。