寝室を作る!⑤ レンガ壁の修繕 プラスター下地 編
大分ご無沙汰になってしまいましたが、
寝室りは順調に進んでいます。
今の状況は、ペンキ塗りや細かい作業を残して
完成一歩手前、という所です!
前回からの続きで、レンガ壁の仕上げについて。
恐らく、家が建てられた80年前から修繕されておらず
隙間だらけだったコーナーのレンガ壁二面。
ここに下地を塗り、プラスター(漆喰)で仕上げて滑らかにする作業です。
ポインティング
寝室作りを始めた当初、材料もツールも揃っていなかったので、
とりあえずレンガ間の隙間を埋める作業 (ポインティング) をしました。
「レンガ間のセメントが崩れてる部分を取り除いて」
ということで改めて壁をじっくり見てみると…
グラグラで触ったらボロッと崩れてしまう箇所多数。
コテで突きながら取り除いていると、もう隙間だらけ。
こんなに穴があったら倒れてくるんじゃないかと思う程でしたが、
余分なセメントを取る為にノミとハンマーでガンガン叩いても大丈夫でした。
この隙間という隙間をモルタルで埋めます。
バケツに、セメント1:土 4の割合で入れて、
少しずつ水を混ぜながら、扱いやすい柔らかさにします。
スコップを使って大体の体積を測りました。
ちょうどレンガ間のサイズになっているコテを使い、モルタルを隙間に押し込む。
レンガが欠けてる箇所も、なるべく平らになるように埋めました。
濃い茶色になっている部分が埋め直した箇所。
凸になってるのは、暖炉用に使われていた部分ですが、
穴があった場所をレンガで埋め直した形跡が明らか。
以前の住人の誰かが、DIYでやったのでしょう…。
他と比べても雑な仕上がりでガッタガタ。
終わりのない作業というか、神経質になればキリがありません。
よっぽどひどい箇所が埋まれば良しとしました。
凹の部分は正面から見れば平らにみえますが、
レンガ自体が飛び出たり引っ込んだりしていて、びっくりするくらいガタガタでした。
この壁は隣家と共有なので、たぶん向こう側の壁から作業したと思われます。
この部分はひど過ぎたので、セメント1:土2で混ぜたモルタルを塗って、
できるだけ平らにしました。
この壁と、ポインテイングで大きめの面を塗った箇所には、
乾く前にコテで×印を付けて、次に塗る下地が付きやすいようにしておきました。
下地を塗る準備
ボンディングコートという下地を塗って、壁全体を平らにしていきます。
それこそプロの職人は、手の感覚だけで平らにできるのかもしれませんが、
素人が目測で平らに塗るのは至難の業。
厚さを均一にする為に、L字型のプラスティックを取り付けて目安にします。
壁と平行になるように、グラインダーで出っ張っている箇所を削りました。
まずは、壁全体にPVA接着剤を水で薄めたものを塗り、下地の付きを良くします。
ボンディングコート
5L程度の水を入れたバケツに、粉を少しずつ入れながらかき混ぜます。
ケーキを作る要領で、ダマにならない様にしっかり混ぜます。
バケツ周りに付いたのを削ぎ落としながら、粉を追加していきます。
始めは楽々ミキサーを動かせますが、粉を混ぜていく度に重くなってきます。
ミックスをヘラに載せて、逆さまにしても落っこちない程度が出来上がりの目安。
一度にミックスを多く作りすぎると乾いてしまうので、ある程度の量を作ったら別の場所に移し、道具を洗う。なくなりそうになったら次のミックスを混ぜる、という流れ。
パレットにミックスを取り、大きめのヘラを使って壁に塗ります。
ハンドルの付いた板で、L字のメタルに合わせながら平らにしていきます。
ぐっと上に押し上げ、余分を取り除いて均一に。
かなりのボリュームがあり、重たくてなかなかスムーズにいきません。
この板で押し伸ばす作業、最初はただの木の角材を使っていたのですが
やっぱり専用のツールを使うと断然やりやすいみたいです。
素人がやる以上、ある程度ちゃんとしたツールを使った方がいいですね。
ちょっと見えにくいですが、L字に沿って10mmの厚さに合わさるようにしました。
ひとつの面を塗り終わったら、次は隣接していない面を塗ります。
乾いて固定したらプラスティックを取り除き、両隣の面に合わせて下地を塗りました。
しかし正直なところ、次にやる時はこのプラスティックは使わないでしょう。
あまり強くないので、下地の重さで少し曲がってしまいました。
ガタガタだったコーナーのラインには、
メタルを埋め込んで真っ直ぐなラインを作りました。
せっかくキレイに塗られた下地の表面ですが、
仕上げコートの付きを良くする為に傷をつけてます。
あまり深いと支障が出るので、道具を手作り。
裏側からほんの少しだけ釘が飛び出ています。
パート2 テープを張って先端を少し残したもの。
これで下地が乾ききらないうちに、全体に薄くひっかき傷をつけました。
下地塗りほぼ完成の図。
部屋の見た目がだいぶまとまってきました。
25kg入りのボンディングコートを10袋使い、
水と混ぜたミックスはかなりヘビーで、文字通り重労働でした。
そこらじゅうに粉やミックスが散乱して、すぐに汚れるけど
下地を塗っている間、壁にいろいろ混ざらないようにキレイにしておかないといけない。
意外と大変だったのは、ミックスを混ぜ終わった後にミキサーやコテなどの
道具をすぐに洗うこと。放っておいたら固まってしまいます。
まだ寒い時期だったので、外のシンクで洗うのはなかなかの苦行。
と、何かと大変なことが多かったこの作業は、3週間くらい掛かりました。
実際、最後の方にはもううんざり…。
仕上げ編に続きます!