Lazy Cosy Home 

イギリスでDIY 家改造、菜園、保存食作りなど 土臭くやっています。 

家探し② 物件を見て回る。

住みたいエリアが決まってきたので、値段と条件の合う家を比較サイトで探す。
10軒くらいに絞りリストを作って、家ごとに違う不動産会社に電話で連絡。
内覧できる日時を尋ね、できるだけ一日で多く回れるように調整しました。

この時は旦那の仕事が入ってなかったので平日の昼間に行けたけど、大抵の会社は平日夕方5時まで、週末は土曜の午前中のみと限られた時間帯しか見れない。
日本と違い、客商売といえど週末は働きたくない人が多いみたい。

家の詳しい住所をその都度教えてもらい、直接家の前で業者と待ち合わせ。
ほとんどの場合まだ人が住んでいる状態で、内覧する時は不動産業者が鍵を開けて案内されることが多かった。
家主が居ないままズカズカと他人の家に入っていくのは何だか変な感じ。

私達が見るのはテラスハウスで、幅が狭くて縦に長い作り。
限られたスペースなので、間取りも似た様な感じの家が多かった。
同じような家を何軒も見ていると、段々どれがどれだかわからなくなってくる。
始めはぜんぶ写真を撮ったり気になる所をメモしたりしていたけど、結局ピンとくるかこないか。気に入った物件だけちゃんと記録するようにした。

結局どれもいまひとつだったので、改めて外せない条件をまとめてみた。

①ある程度の庭の広さ。 
ほとんどの家は庭とは呼べない小さなスペースしかなかった。
鉢植えが少し置けるかどうかという感じで、うちは犬もいるからこれでは困る。
②バスルームが広くて、二階にある。
今の家のバスルームがすごく小さくてストレスな為、ある程度の広さが欲しい。
半数くらいの家は台所の続きにバスルームがあるという作りだった。
排水管の関係なのだろうが、私は馴染めない。
③玄関スペースがある。
ドアを開けたらすぐにリビングルームという家が多い。
靴を脱がない人はいいだろうけど…せめて部屋のと間に仕切りが欲しい。
④立地条件。
実際に行ってみると、雰囲気的に好きじゃない場所もあった。
それと犬の散歩できる所が近くにあること。毎日のことなので結構重要。

できるだけ条件を絞ったけど、ひとつかふたつ条件をクリアできる家しか見つからなかった。特に庭の問題は、街の近くであるこの辺では難しい。
1軒だけ広めの庭付きの家があったが、屋根が壊れて数か所の壁に水漏れの跡があり、大掛かりな修理が必要だったので諦めた。

始めの10軒では見つからなかったので、また比較サイトで探す。
ネットでは庭の写真まで出ていないこともあるので、Google map の航空写真で確認してみた。けっこう近くまで見れて、便利なような怖いような。

更に4,5軒見て周った中で、ついにパーフェクトな物件を見つけた!
一番気に入ってるエリアだけど庭も大きく、バスルームも贅沢な程広い。
犬の散歩場所もすぐ近くにあり、全ての条件をクリア。家の状態も悪くない。

が、売り方に問題があった。
なんでもモダンオークションという形らしく、入札が決まったら前金を支払い、期限内にローンの手続きを済ませないとその前金は返却されないらしい。
その上オークション会社への手数料がとんでもなく高い。
そもそもどうしてこの家がオークションになっているのか疑問になった。
大抵は、現状住んでいる人が居らずリノベーションが必要な家などが多いが、人気のエリアでこの条件なら普通に買い手がつくはずなのに。
オークションの間も賃貸の人が住んでいる為、契約を結ぶ前に問題がないかチェックしきれない。これではリスクが大きすぎるので仕方なく諦めた。

がっかりしたけど、ひとつ収穫があった。
この辺りが場所的に一番気に入っていたけど、家も庭も小さいので諦めかけていた。
でも何故かこの通りだけは家が大きめで庭も広いようだ。
歩いてみるともう一軒売りに出ているサインを発見したので早速見に行った。

間取りや庭の広さは同じような感じだったけど、かなりボロボロで修理が必要な場所が多々ある。たぶん今の家よりも更にボロい。
長いこと老人が独りで住んでいたらしく、設備もかなり古い。
家の値段は手ごろだけど初期費用が掛かりそうだ。

でも天井が高く元の装飾も凝っていて、作りは立派。たぶんヴィクトリア時代の建物。
若干リスキーだけど、今までで一番気に入ったので不動産屋に問い合わせてみることにしました。

 

家探し。イギリスの家事情

私も旦那も家を買うのは初めてなので、わからないことだらけのスタート。

とりあえず【街の名前 HOUSE SALE】で検索すると、複数の不動産情報をまとめて探せるサイト rightmove などがでてきた。 地域や価格を設定すると膨大な量の情報を一気に比較して見ることができる。
家のタイプや部屋数、庭付きかなどの条件も入れればかなり絞られてくるので便利。

イギリスの家の種類

家といえば一軒家を想像するけど、デタッチドと呼ばれるこのタイプは庭もあって土地に余裕があることから郊外に多く値段も高め。
街の近くではセミデタッチドという二軒の家が一戸建てを共有しているものや、テラスドハウス という何軒もの家が連なった建物が一般的かと。5軒くらいのものから通り一遍に何十軒も同じ建物というのも珍しくありません。
他にもバンガローという一階のみの建物、元は大きな家だったけどフラット(アパート)に改築されている建物なども。

価格帯は場所によって、家の状態によっても変わってくる。
築年数は特に記されておらず、築50年以上経っている物件などザラ。
いま私達が住んでいる家も築80年は経っている。

もちろん新築には価値があるだろうけど、中古の物件が圧倒的に多い。
一概には言えないけど、新しくなるにつれコストが安くてスピード重視の建築になりがちで、昔の建築の方がしっかりしていて装飾なども凝っていると思う。
なので100年くらい前のヴィクトリア時代の建物は特に人気があり、古くても価格は上だったりする。
改築や増築する人が多いので、その何十年の間に家も変化してくる。
部屋数が増えていたり、キッチンやバスルームの設備が新調されていたり、内装の手入れがされているかなど。元は同じ間取りの家でもクオリティに差ができ、それによって値段が違ってくる。

街のどちら側か、同じ地域でも価格が違う。

この辺は都会と違って車で移動する人が多いからかもしれないが、街の中心地よりも駅やバス停からはとても歩ける距離ではない住宅街の方が価格帯が上がる。
良い学校が近くにあるかどうかというのもポイントだとか。
比較サイトにも近くの学校がどこかという項目がある。というのも公立の学校でも質にかなりの差があるらしい。
日本と違って高校受験はなく、住んでいる場所で学校が決まるので良い学校には頭の出来に関係なく裕福な家庭の子が集まるという仕組み。
受験がないのはいいけど、あんまり公平じゃない気もする。

私達が目星をつけていたのは街の中心地から少しだけ離れたエリア。
大学が近くにある為バーやカフェなど洒落た店が多いが、一本裏に入るとちょっと小汚い雰囲気の通りもちらほら。
すぐ隣は中東系のケバブ屋や八百屋、東欧系の酒屋などが並びここはイギリスなのか?と錯覚するインターナショナルな通り。
またそのすぐ隣の通りはスーパーや学校も充実していて子供連れの家族も多い。
住む人の生活スタイルや国籍もバラバラで面白そうな地域だが、この辺りだけでも道を一本隔てただけで価格帯がまるで違うのも興味深い。

その辺りから車で5分ほど北に行くと大きな公園とカレッジがあり、閑静な住宅街で家も大きくて価格帯も高めな地域がある。
しかしそこから少し行くとこの辺の平均と比べ、異常に価格の安い一帯があった。
どうやらジプシー的な人達が住んでいるらしい。どんなものか気になったので車で通ってみたが、独特の雰囲気が伝わってきた。
平日の昼間だったが子供たちや家族全員が家の前でブラブラしていたり、近くの原っぱにも年季の入ったテントやキャラバンで(恐らく勝手に)住んでいたりとかなり自由。
たくさんの人から物凄い勢いで視線を感じたが、ボロボロの白いバンから犬が顔を出してる姿は私達の方がジプシーだと思われかもしれない。

いろいろと回ったが、実際に見てみないとわからないものである。

 

いろいろ変化

去年の夏に寝室が完成して、格段に居心地の良くなった家を堪能していました。
新しいこともできるようになって生活も充実。
もうベッドがリビングにあった頃は考えられないし、たくさんできたスペースも見事に埋まってる。
けれど、この一年いろいろあって引っ越しをすることにしました。

元々ここにずっと住むつもりはなくて、本当はどこか暖い場所で半自給自足的な生活できる土地を買うのが夢。この家に住んでいるのも家賃がないので貯金ができるからだったけど、この調子ではいつになることやら。
なので貯まってきた資金を使い、DIYでリノベーションをし家の価値を上げて儲ける、というのをやってみることにした。
それを新しい家か、ここでやるか悩んだ。
どちらもメリットとデメリットがあり、ハイリスクハイリターンか手堅くするか…。

いま住んでいる場所は良くも悪くもないといった感じなので、他の場所へ引っ越すことを前から考えてました。
車で1時間くらい離れた別の街で家を見て回ったけど、住みたかった地域では相場が思ったよりも高く、同じようなことをする人が多いから競争率も激しいらしい。

だったら、この家をやってもっと資金を作ってからにするか。
ここも義父が30年前に同じくリノベーションする目的で買った家だけど、もう自分でやるつもりはないらしいので、業者に頼むかすると言う。
それなら私達がやって、利益をもらってもいいだろうか?と聞いてみると是非やってくれとのことだった。 

家の値段を何件かの不動産屋に見積もりをしに来てもらったが、大抵の人にびっくりされた。いまだに寝室とバスルーム以外の二階には天井がなく、不揃いのシーツで覆ってある。所々むき出しのレンガ壁。こういう家は偶にあるけど、人が住んでる事はあまりないわね、と正直に言われたことも。
それでも土地の価値自体が上がっていたので、買った当時に比べて4倍くらいの価格になっていた。
この状態で売っても義父には利益がある。ちゃんとスタンダードな状態にリフォームすればもっと上がるのは間違いないようだ。
これはやっぱりチャンス!、とやる気も沸いてきました。

ずーっと直したかった箇所が山のようにあるので、ここをこう変えてとイメージしては話し合い、それはDIYできるか?費用はいくら掛かるのか?など考える事が次々とでてくる。家を売るときの法律を調べたり、どこをどういう順番で直していくか、屋根の修繕をビルダーに見積もってもらったりと具体的に動きだしました。

さてそんな中、5月の終わり頃に妊娠が発覚!
計画してたことなのでいつできてもおかしくなかったけど、
こうなると状況がひっくり返る。出産予定日まであと8か月しかない。

間に合うだろうか…新生児がいる家でドリル使ったりレンガ削ったりして埃まみれになるのは無理だし、私もそんなに手伝えなくなるだろう。
旦那はこれから数か月仕事を取らないで何とか終わらせると言うが、思ったよりも時間が掛かるものだし、できなくてイライラするのも嫌だ。それに赤ちゃんが生まれた時に一緒に居てくれなくては困る。

どうしたもんかと考えて閃いたのは、中間の選択。ここから近いHULLという街へ行けばもっと安い相場で、別の街の2/3くらいの値段で家を買える。
街の中心はイマイチだけど少し離れた割と好きなエリアがあってそこなら住みたい。

修繕の必要が少ない家に引っ越せば、この家をリフォームする資金が残る。
家が空っぽの方がやりやすいし、車で10分の距離なら少しの時間だけでも通える。

引っ越しもして、この家のプロジェクトも続けるという意外な展開だけど、
いろいろ出たアイデアの中で一番しっくりきたので、結果良かった。

それからは妊娠のことや家の買い方についてのことばかり調べてました。
どっちも初めてのことで知らないことばかり。てんやわんやですよ。

 

 

 

寝室を作る!⑧ ペンキ塗りと最後の仕上げ

全ての面が完成したので、あとは壁にペンキを塗ってカーペットを敷くだけ。

ホームセンターにはもの凄い種類のペンキが並んでいていつ見ても面白い。
落ち着いた緑がいいかなと思ってたけど、それだけでもいろいろとあって結局イングリッシュセージという色にしてみた。
それと下地用に白のペンキ、一番安くて5Lくらい入ってるのを2缶購入。
最初は壁がどんどん吸収してしまうので、白を何度か塗ってから色付きを塗ったほうがいいそう。

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 まず最初のコートは特に吸収されてしまうので、白ペンキに水を少し足したのものをあまり気にせずガシガシ塗った。
プラスターボードの部分は水増しのコートを1回、その後白ペンキをもう1回で充分だったけど、レンガ壁の部分は水増しを2回塗って更に白ペンキを2,3回塗ったかな。

ボンディングコートが乾いてるか微妙だったけど、やっぱり一部乾ききっていなかったようで、ペンキが浸透せずにまばらになってしまった。
仕方ないので、凸の部分は放置して後々塗ることに。

完全に白が定着するまでしっかりと塗り乾かしたら、緑色のペンキに取り掛かる。

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ロールでは角や端を上手く塗り切れないので、はじめにブラシで囲むように
塗ってから、
がんがんロールを転がしていく。

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緑のペンキも2,3度ずつ塗った。
途中でまばらかな?と思っても乾いたら見えなくなっていて、キレイに塗れてました。

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このドアもGumtree で購入。中古で£20くらいだったかな。
同じくリノベーションしてるカップルの家へ受け取りに行った。
B&Qなどでも合板なら同じくらいの値段で売ってたけど、板のみでドアノブやラッチ(ガチャっとなる部分)は別売りだし、付けるのが手間らしい。

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ちょうど義母から古いカーペットを貰ったところだったので、合わせてみると
少し小さいけど組み合わせれば使えそう。

真ん中に置いて回りをタイルカーペットで囲む、作戦。

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これも義父の職場の事務所が取り壊されてしまう前にいろいろと頂いた備品のひとつで、ほぼ新品だったのでたくさん貰っていた。
裏が分厚いゴムで重みがあるので、床に張り付けなくても動かない。
その分かなり切りずらいのが難点。

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天井はまだこれから屋根裏や電気配線など作業することがあるので、ボードを張ったまま仕上げはしていない。でもこのままだと見た目が良くないので、シーツを覆って隠してみた。最初は普通のベッドシーツにしようかと思っていたけど、ダストシーツの方が大きさもあるし、安いし、なんとなくナチュラルな見た目に。
正方形の大きさが中途半端だったので、細長いタイプのものをグルグル貼り付けてみた。木枠がある所を狙って、ステイプラーでガッチャン。

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一部ペンキが塗れてないけど、一応これで完成!

長かった…時間が空いた時にやったりやらなかったりで何とも言えないけど、
全部で5か月くらい掛かったかな。

やっぱりちゃんと寝室で眠るのは格段に気持ちがいい!

隣の小部屋をワードローブにすることにして、寝室にはベッドだけというラグジュアリーを満喫。壁やキッチンの臭いに囲まれていた頃とは大違い。
いまは棚や机など置きはじめたけど、一年たった今でもこの部屋はいつも新鮮な空気を保って居心地が良いです。

 

寝室を作る!⑦ プラスターボードで壁を建てる。

 

かなり長い間放置していましたが、続けてみます。

完成してから一年も経ってしまったので記憶が薄れてきてる…。

最後の面、ドア側の壁を作り直すところです。

 

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以前ここには木製の枠組みだけが残っていました。
虫食いだらけでボロボロだったので、ハンマーでガンガン叩きまくって取り壊しました。気分爽快!

いちから壁を作る、と言うのでどんなに大掛かりな作業になるかと思っていましたが
掛かったのはほんの二日程度で、案外ラクな作業でした。

壁の枠組みを取り付ける

今はステンレス製のフレームを使うのが主流だそう。
簡単に手で曲げられるし、カッターナイフで切れるほど薄い。
充分に耐久性もあるので木材より簡単に扱えるようです。

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まず壁を作る場所を確認し、外枠をネジで留める。

 

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上の部分は少し隙間を空けました。きっちりし過ぎていると、床板が動いた時にプラスターボードが割れてしまう可能性があるそう。
余った切れ端を挟みながら天井の枠に取り付けました。 

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外枠の間にぴったりの長さに切ったメタルを入れ、ネジで留める。
メタルがコの字型になっているので、ちゃんと組み合わさる様になっていました。

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ドアの枠組みを取り付けます。
以前の物は小さいし古過ぎたので、レギュラーサイズのドア枠を新調しました。
歪んでいるとドアがはまらないので、壁に打ち付ける間木材を使って角度を固定。

 

プラスターボードを取り付ける

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天井から床までの長さの板を三枚使いました。
あらかじめ板の幅を想定してフレームを取り付けているので、これに沿ってネジで留めていきます。穴を開けたら後で処理をしないといけないので必要最小限に。

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いったんドアの部分もプラスターボードを付けたので、出口のない状態に。
直接ナイフで穴を開け、ドア枠とぴったりの大きさになるように切っていきました。

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裏から見た状態です。
右の小部屋側は板を取り付けてないけど、とりあえずこのまま放置ということに。

 

これで一応、壁ができました。ここまではあっという間。
無の状態から大きな物ができたので余計に早く感じます。

コンセント取り付け 

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プラスターボードにコンセントボックスをつける場所に印をつけ、ナイフで切る

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裏側からコードを引っ張ってきていろいろやってました。
電気配線のことはよくわかりません。

ついでに向かいのレンガ壁にも取り付け。

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ドリルの穴で囲むようにし、

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ナタでそぎ落とす。
床からの配線部分を壊した後、埋め直しました。

 

壁の表面を平らにする

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仕上げにプラスターボードの繋ぎ目とネジで穴を開けた部分を埋めます。

ほんの数ミリ程度、へらを使って少しずつ塗り、外側へ薄ーく伸ばしていく。
何度が塗って境目が見えなくなるようにしていきます。
半日乾かしてから、紙やすりで擦って表面をより平らに。

あっという間に壁が出来上がりました



寝室を作る!⑥ レンガ壁 プラスター仕上げ編

 

mulberrybird.hatenablog.com

 

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レンガの壁を均一にする為の下地、ボンディングコートを塗り終わり
今度はプラスターで表面を滑らかにして仕上げます。

10mmの厚さで塗ったボンディングコートに対し、プラスターはほんの3mm程度。
なので、下地が上手くいっていなければ修正することは難しくなります。

乾くのを待ってから表面を触ってみました。
全体的には均一であるものの、少し波打っている所が数箇所ありました。
しかし見た目には全くわかりません。
中には壁をナデナデしたい人もいるかもしれませんが、私達的には問題なし。
初めてにしては上出来でしょ! と旦那も満足していました。

 

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プラスターを水と混ぜてミックスを作ります。
混ぜる工程はほぼ同じですが、軽くて柔らかいので断然扱いやすい。

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ボンディングコートの時はこの板からはみ出そうなくらい
大量のミックスを作っていましたが、プラスターはこれだけ。
 

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まず1回目のコート。
パレットに取り、コテで薄く延ばしていきます。
プラスターのミックスはわりとすぐ乾いてしまうので、
パレットの脇などに固まった塊が入らないように注意しました。
2mmの薄さという細かい数字に気を使いつつも、悠長にやっている時間はありません。
このコートが乾く前、40分以内に次のコートを塗らなくてはいけない。
最初のコートはとりあえず均一になるようにしました。

2回目はほんの1mmの薄さ。
これが最後のコートとなるので、なるべくコテで線をつけないように塗ります。
ついてしまった線を隠そうとしてまた余計に線をつけてしまったりということもありつつ、そんな時間はありません。

今度は30分以内に、コテだけを使って更に滑らかにしていきます。
30分後にもう一度繰り返します。
更に30分後、スプレーボトルで軽く水を振りかけてから、最後の仕上げでもう一度
コテで滑らかにすると、表面がシャイニーになりました。

 

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煙突が通っている凸の壁は、
左右中央とサイドの小さい面に分けて塗っていきました。

ちょっと厄介だったのは、出っ張り部分のコーナー。

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ガタガタだったラインを真っ直ぐにするため、
ボンディングコートを塗る際に直角のメタルを埋め込んであります。
そのまま塗るとプラスターの厚みでボコッと浮いたようになってしまうので、
事前にメタルから幅数センチの所を少しだけヘラで削ってから塗りました。

実際、気になったので我が家のリビングを注意して見てみたら、
案の定メタルのラインがくっきり。
こうして見るとやっぱり適当な作りなんだなぁ、と。

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右側がプラスターを塗った後。
ボンディングコートの砂っぽい質感に比べて、ツルツルしています。

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大変だったのは左側の大きな壁。
凸の壁のように分けることができないので、幅3m×高さ2.5mの壁を一気に塗ることに。中々の大きさだったので、二回目のコートを40分以内に塗ることは出来きませんでした。
4分の1は間に合わず、乾いて上手く吸い付かない箇所は塗りずらかったようです。
若干表面がザラっとしてしまいましたが、角で目立たない場所なので大した問題ではありません。

 

前回のボンディングコートの様に力仕事ではなかった分、気を使う作業でした。
最後のコートなので、ゴミなど余計な物が入らないようにと、
埃まみれの現場を何とかキレイに保つように気をつけました。
 

数日して表面が乾いた後、ちょっとした塊などを紙やすりで軽く削って
つるっつるに仕上げました。

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ようやく、完成!!

思わず二人して壁に顔を摺り寄せナデナデしてましたが、
その光景は相当怪しかったに違いありません。

このプラスターを塗る作業は初めてだった旦那ですが、
シンプルな作業だけに、ミスが目に付きやすい為かなり緊張したようです。
少々気になる箇所はあるものの、結果は満足な仕上がりで一安心。

さて、この二面の壁はペンキを塗るだけ! なのですが…
実は作業のやり方などを調べている間、大きなミスに気がつきました。
完全に乾くまで5~7週間待たなくてはいけないらしいのです。
でないとペンキが上手く塗れず、最悪の場合水ぶくれのようになって剥がれてきてしまうそう。

プラスターのみの場合は2週間程度で良いそうですが、ボンディングコートは厚みがあるので乾くのに時間が掛かるみたいです。

後は新しい壁を作る作業と、フロアの修正を残すのみ。
どちらもそんなに時間の掛かる作業ではないので、
完全に作業する順番を間違えました。

早く完成させたいのに、じれったい!

寝室を作る!⑤ レンガ壁の修繕 プラスター下地 編

大分ご無沙汰になってしまいましたが、
寝室りは順調に進んでいます。
今の状況は、ペンキ塗りや細かい作業を残して
完成一歩手前、という所です!   

mulberrybird.hatenablog.com

 

前回からの続きで、レンガ壁の仕上げについて。

恐らく、家が建てられた80年前から修繕されておらず
隙間だらけだったコーナーのレンガ壁二面。
ここに下地を塗り、プラスター(漆喰)で仕上げて滑らかにする作業です。

ポインティング 

寝室作りを始めた当初、材料もツールも揃っていなかったので、
とりあえずレンガ間の隙間を埋める作業 (ポインティング) をしました。

「レンガ間のセメントが崩れてる部分を取り除いて」
ということで改めて壁をじっくり見てみると…
グラグラで触ったらボロッと崩れてしまう箇所多数。
コテで突きながら取り除いていると、もう隙間だらけ。
こんなに穴があったら倒れてくるんじゃないかと思う程でしたが、
余分なセメントを取る為にノミとハンマーでガンガン叩いても大丈夫でした。

この隙間という隙間をモルタルで埋めます。
バケツに、セメント1:土 4の割合で入れて、
少しずつ水を混ぜながら、扱いやすい柔らかさにします。
スコップを使って大体の体積を測りました。

ちょうどレンガ間のサイズになっているコテを使い、モルタルを隙間に押し込む。
レンガが欠けてる箇所も、なるべく平らになるように埋めました。

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濃い茶色になっている部分が埋め直した箇所。

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凸になってるのは、暖炉用に使われていた部分ですが、
穴があった場所をレンガで埋め直した形跡が明らか。
以前の住人の誰かが、DIYでやったのでしょう…。
他と比べても雑な仕上がりでガッタガタ。

 

終わりのない作業というか、神経質になればキリがありません。
よっぽどひどい箇所が埋まれば良しとしました。

凹の部分は正面から見れば平らにみえますが、
レンガ自体が飛び出たり引っ込んだりしていて、びっくりするくらいガタガタでした。
この壁は隣家と共有なので、たぶん向こう側の壁から作業したと思われます。

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この部分はひど過ぎたので、セメント1:土2で混ぜたモルタルを塗って、
できるだけ平らにしました。

この壁と、ポインテイングで大きめの面を塗った箇所には、
乾く前にコテで×印を付けて、次に塗る下地が付きやすいようにしておきました。


下地を塗る準備

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ボンディングコートという下地を塗って、壁全体を平らにしていきます。

それこそプロの職人は、手の感覚だけで平らにできるのかもしれませんが、
素人が目測で平らに塗るのは至難の業。
厚さを均一にする為に、L字型のプラスティックを取り付けて目安にします。

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 壁と平行になるように、グラインダーで出っ張っている箇所を削りました。

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まずは、壁全体にPVA接着剤を水で薄めたものを塗り、下地の付きを良くします。

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ボンディングコート

5L程度の水を入れたバケツに、粉を少しずつ入れながらかき混ぜます。
ケーキを作る要領で、ダマにならない様にしっかり混ぜます。

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バケツ周りに付いたのを削ぎ落としながら、粉を追加していきます。

始めは楽々ミキサーを動かせますが、粉を混ぜていく度に重くなってきます。
ミックスをヘラに載せて、逆さまにしても落っこちない程度が出来上がりの目安。

一度にミックスを多く作りすぎると乾いてしまうので、ある程度の量を作ったら別の場所に移し、道具を洗う。なくなりそうになったら次のミックスを混ぜる、という流れ。

パレットにミックスを取り、大きめのヘラを使って壁に塗ります。

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ハンドルの付いた板で、L字のメタルに合わせながら平らにしていきます。

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ぐっと上に押し上げ、余分を取り除いて均一に。
かなりのボリュームがあり、重たくてなかなかスムーズにいきません。
この板で押し伸ばす作業、最初はただの木の角材を使っていたのですが
やっぱり専用のツールを使うと断然やりやすいみたいです。
素人がやる以上、ある程度ちゃんとしたツールを使った方がいいですね。
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ちょっと見えにくいですが、L字に沿って10mmの厚さに合わさるようにしました。

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ひとつの面を塗り終わったら、次は隣接していない面を塗ります。
乾いて固定したらプラスティックを取り除き、両隣の面に合わせて下地を塗りました。

しかし正直なところ、次にやる時はこのプラスティックは使わないでしょう。
あまり強くないので、下地の重さで少し曲がってしまいました。

 

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ガタガタだったコーナーのラインには、
メタルを埋め込んで真っ直ぐなラインを作りました。

せっかくキレイに塗られた下地の表面ですが、
仕上げコートの付きを良くする為に傷をつけてます。
あまり深いと支障が出るので、道具を手作り。

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裏側からほんの少しだけ釘が飛び出ています。

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パート2 テープを張って先端を少し残したもの。

これで下地が乾ききらないうちに、全体に薄くひっかき傷をつけました。

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下地塗りほぼ完成の図。
部屋の見た目がだいぶまとまってきました。

25kg入りのボンディングコートを10袋使い、
水と混ぜたミックスはかなりヘビーで、文字通り重労働でした。

そこらじゅうに粉やミックスが散乱して、すぐに汚れるけど
下地を塗っている間、壁にいろいろ混ざらないようにキレイにしておかないといけない。
意外と大変だったのは、ミックスを混ぜ終わった後にミキサーやコテなどの
道具をすぐに洗うこと。放っておいたら固まってしまいます。
まだ寒い時期だったので、外のシンクで洗うのはなかなかの苦行。

と、何かと大変なことが多かったこの作業は、3週間くらい掛かりました。

実際、最後の方にはもううんざり…。

 

仕上げ編に続きます!