テーブルを作ってみる? 流木の丸太を探しにいつもの土手へ
旦那は職業柄、 Tree surgeon の人達と仕事をすることがよくあります。
直訳すると“樹の外科医” となりました。樹の診断などもするようですが、
要するに “樹に登ってチェーンソーで切る”ことを専門としてる。
ちなみにイギリスではいちいち免許が必要で、旦那はチェーンソーを扱う免許を持っているけど、
“樹に登ってチェーンソーを使う”免許は持っていない。
彼らの仕事は、例えば古くて倒れそうな大木や、線路沿いの雑木林など、なんらかの理由で排除しなければいけない樹を切ることです。
切り倒した樹は移送する方が大変なので、機械で粉々にして処分することになります。
邪魔だから、という理由で切り倒された樹の中には、樫や桜など立派な物もあるようです。
もったいないので丸太を保管し、乾燥させ、表面を手入れして、テーブルを作る。
それが結構な高値で売れた、という話を聞きました。
新しい樹を乾燥させるのは何年も掛かるそうですが、
表面にキノコが生え始めたくらい古ければ、2年程で使用できるとか。
時間は掛かるけど手間はそこまで無さそうだし、面白そうなプロジェクトです。
こんなイメージ。
http://tagwoodworking.com/projects/log-table/
旦那はいつも樹に関わる訳ではないので、職場ではあまりチャンスがなさそうですが、
近所にある河沿いに、いくつか大木があります。
犬の散歩コースで毎日の様に通るので、前々からチェックしていました。
この河は海からすぐ近くなので、潮の満ち引きにとても影響され
満ち潮のあとには、内陸からあらゆる物が流れ着いてきます。
様々な大きさの流木を始め、漁で使われたらしい網やボール、
タイヤや電化製品のゴミ、恐らく牛だったと思われる骸骨など!
引き潮の時に、狙っていた大木を取りに行くことにしました。
台車、チェーンソー、シャベル、長い鉄棒を用意しました。
土手自体はかなりの長距離ですが、いつも通るのは片道30分程度の道のりです。
丸太があるポイントをひとつひとつチェックしました。
サイズが小さ過ぎたり、ヒビ割れていたり。
穴が開いていたり、古過ぎたり…なかなか見つからず。
やっと、良さそうな丸太を発見!
チェーンソーでぶった切ります。
少し小さいけど、コーヒーテーブルくらいにはなりそう?
この周りにあった丸太もいくつか切ってみましたが、
中が腐っていたりして使い物になりませんでした。
しかし、もう一箇所狙っていたポイントが残っています。
少し遠いけど、かなり大きな丸太があるのです。
満ち潮の時は、手前の岩場まで河が迫ってきます。
草が生えてる向こう側は沼のようにぬかるんでいるので、行くのを躊躇っていたら
オスふたりどんどん先へ進んでいってしまい、見えなくなりそうな程
遠くへ行ってしまいました。
どうやら使えそうな丸太だったらしいので、沼の中を追いかけました。
相当大きいので一度では切れそうにありません。
グーッと押しても、巨大な丸太はぬかるみの中でなかなか動かない。
鉄棒を使って、梃子の原理でひっくり返す作戦をしてみるも、
棒が沼に沈んで原理が成り立たない。
結局、うぉーっ!と力ずくでひっくり返し、無事切断。
何の樹かはわかりませんが、どっしりしていて大物です。
この一切れだけでも相当重いので、来た道をゴロゴロ転がしながら戻ります。
土手へ上がるために岩場を超えなくてはならないのですが、
ぐいっと押し上げた丸太が、岩の上で安定せず転がり落ちてきて
危うく下敷きになりそうになる、と一発触発の瞬間もありました。
よく犬の散歩中に会う人達から、何してるの?! などと言われつつ
土手の終わりにある駐車場まで運びました。
とりあえず家のガレージに保管。
全く陽の当らない場所ですが、急に乾かすとヒビが入ってしまうそうです。
このまましばらく放置して、いつか忘れた頃にまた再開するでしょう。
ちなみにチェーンソーは毎回義父からお借りしているのですが、
頻繁に使っているので、そろそろ買ってもいいんじゃないかと思ってます。
もしチェーンソーがあれば…
こんなのや
Top 10 Manliest Chainsaw Works of Art - Manly Things For Manly Men
こんなのができるらしい。
※この動画はうるさいです
こんな技が出来たらカッコイイなー!
まぁチェーンソーよりも、芸術的センスと技量が必要でしょうね。