穴掘り好きの犬から畑を守る闘い(後編) 電信柱とバケツをアップサイクル
前回からの続きです。
壁を作るためのバケツと、Raised bedを作るための電信柱を拝借しに義父の所へ。
二週間前から始まっていた解体作業が既に終わっていて、何十錬もあった巨大グリーンハウスが跡形もなくなっていました。何だか淋しいです。
切断され小さくなっていますが、これが電信柱だった木です。
ところで電信柱を持ってるとか、なんで?という突っ込みは私もしました。
義父の家の前には、写真背後にあるように大きな倉庫があります。
本来は農場の設備ですがほとんど私用で使っている為、親族や友人知人が処理に困った物を義父が何でも引き取り、ここに保管するというのが慣習になっていました。
倉庫の中には、動かない巨大キャンピングカーや部品が欠けた車、古い自転車や椅子など、その他雑多な物が無数にあります。
いつか何かに使えるかもしれない、と物を捨てない元祖アップサイクリストですが、規模がデカ過ぎる。
電信柱を数メートル先の車まで旦那と一緒に運ぼうとしたのですが、片側だけでもめちゃくちゃ重い。
腰を入れろ!背中を曲げるな!とカツを入れられても地面から持ち上げることが出来ず、結局71歳になる義父が代わって運んでくれました。
女子にしては割と力のある方だと思ってたけど…情けない!
チェーンソーやその他ツールもお借りし、廃材がゴロゴロしてるエリアでちょうど良い大きさのバケツも見つけました。
気合を入れて何とか庭まで運び、作業に取り掛かります。
いろんな金具が付いていたので、ディスクグラインダーで削ぎ落としました。
持ってきた電信柱は全部で四本、150cmから190cmと長さが全て違いました。
何度かパズルして並べてみましたが、少しだけ足りない。
このままだと組み合わせ部分も何か変です。
チェーンソーで斜めに切って、上手く組むようにしました。
足りない部分は、小さめの物がまだ残っていたので義父の所へ再度取りに行きました。(車で5分の近所)
少し地面を掘って、埋めただけで安定しました。
手前の角が小さい物ですが、思ったよりも大きさの違いがわからないので、これで良しとします。
この辺には木の大きな根っこがあるので、土をたっぷり入れて底上げしていれば野菜の根も届かなくなり一石二鳥。
次はバケツの壁です。
↓これを見て、バケツの中でジャガイモを植えようと思ってます。
省スペースにもなるし、なんか面白そう。
他にも大きな袋やコンテナーでもできるみたいです。
底を切り落とすのに普通の古いノコギリを使いましたが、意外と簡単に切れました。
金たわしで擦ったら、汚れも切り口も綺麗になりました。
この底の部分、何かに使えるはず…
パコバス!
散歩へ行ったり穴掘りした後、よくドロドロになるのでその度にホースを掛けてたんですが、この方が楽だし全身ビショビショにならないで済みます。この悲しそうな顔…。
完成に近い所。白いバケツの所に三つ並びます。
木の周りは野草エリアとして、近所から取ってきた草を植えてみました。
Comfrey(コンフリー)という草で、夏にはピンクや紫の花を咲かせます。
葉をコンポストに入れると堆肥の進みが早まるということを知り、去年ネットで種を買ったんですが、あまり上手くいきませんでした。
そしたら犬の散歩コースにわっさわさ生えてるのに気づいたので、何株か取ってきて植えてみました。
予想はしてましたが、ここがはじめにターゲットになりました。
半分以上は引き抜かれたけど、もっと背丈が大きくなったら大丈夫かも。
野草の後はバケツ下を掘り始めました。
まだジャガイモは植えてませんが、これでは成り立たちません。
何かに向かって掘りたいようなので、堀場に電信柱の切れ端を埋めてみました。
思惑通りに木のフェンスとバケツの方向に掘ってくれましたが、
既にバケツが半分以上埋まってしまい、野草たちも無惨な状態に。
新しく作った通路もすぐに土で埋まりました。
掘る勢いが凄いので、通路を挟んだ隣の畑にも土が飛んでいきます。
電信柱のベッドもやっぱり低すぎたようで、掘り返しはしないもののズカズカ中に入ったり飛び越えようとしたりします。
でもこのラインからは堀場でないことは理解してるっぽいので、頑張ってトレーニングしてみます。
とりあえずバケツ下と通路側の保護、あと掘りながら興奮してキャンキャン吠えるのを止めさせるのが今後の課題。
闘いは当分続きそうです。