穴掘り好きの犬から畑を守る闘い(前編) これまでの遍歴と対策
先週、急に思い立って庭の一部を改造していました。
犬のプレイグラウンドと化してしまった場所に畑を作り直すという試みです。
そもそも限られたスペースの中に畑も犬も欲しいということ自体が無茶な話だとは思うのですが、何とかやっていくしかありません。
まずはこれまでの闘いの遍歴。
去年の春から飼い始めたボーダーコリーの雑種、パコ。
牧羊犬なので穴掘りの習性はないと思ってましたが、子犬の頃から物凄い勢いで堀ります。
しかも飛んでいった土を追いかけ、興奮してキャンキャン吠えるという奇癖付き。
始めのうちはカワイイで済んでいたんですが…
隣家との仕切りの下を、このまま脱走するつもりか?と言うくらいにトンネルを掘ったり。あちこちに土を撒き散らして家の前がドロドロになったりと、笑い事じゃなくなってきました。
どうにも止められないので、畑がある場所には金網でフェンスを作り入れないようにしました。
ちなみに、こちらでは鶏飼育用の“チキンネット”と呼ばれる物が20mで£10程度と安かったのでこれを使いました。
実際のところ、金網フェンスはパコなら軽くジャンプできる高さなんですが、思い込みでしょうか?不思議とフェンスを越えようとしたことはありません。
しかし、ここも駄目あそこも駄目と叱っていると今度は芝の部分を掘ろうとします。
もう子犬のうちは仕方ないと諦め、畑の一区画を堀場として許すことにしました。
放っておくと黙々と掘り続けます。
仕舞いには犬が完全に隠れる程の大きさの穴を作ったりしました。
大小様々な穴ができ、油断してると柔らかくなった地面に落ちるので危なっかしい。
落とし穴や隣へ通じるトンネルが作られる度、せっせと穴を埋めてもすぐ掘り返される。
コンクリートの地面に撒き散らされ、ドロドロになった土を掃いてもすぐ散らかされる。
そんないたちごっこを繰り返していました。
犬は暇過ぎたりストレスがあったりすると穴掘りをすると聞きましたが、
長時間散歩に連れ出しても、帰ってきてすぐ堀場へ直行したり。
他の人や犬が居て、普段と違う楽しい場でもしばらくすると掘り始めるなど。
パコの穴掘りにかける情熱は尋常ではない気がします。
単純に何よりも楽しいから掘るのだろう、と最近は思ってます。
一年経って少しマシになった部分もありますが、成長するに従って掘るスピードも加速し、私が目を逸らすと掘り始めるというずる賢さも磨かれていきました。
いたちごっこや叱り続けるのにも疲れたし、せっかく開墾した場所が今年も使えないのは癪なので、掘られても支障がない場所を作ってみることにしました。
木の下で日当たりも良くない為この場所を許しているのですが、いくつか問題がありました。
・隣家とのフェンス下にブロックなどを置いて守らないといけない。
・薪置き場や通路が土で埋まるので、真ん中で掘ってくれと頼んでも中々わかってくれない。
・芝との境目が曖昧で、堀場がどんどん大きくなる。
とりあえずレイキで土を掻いて穴を埋め、地面を平らにする所から。
なかなかの重労働なのでパコにも手伝わせようとしてみましたが、無駄な時間でした。
金網を木の所まで延長して、フェンス下をガードします。
以前は攻撃されても倒れないようにと、しっかりした木材で柱を打ったのですが、その心配はなかったようなのでもっと簡単に打ちました。
ワイヤーを柱の上に張り、金網をタッカーで留めて、間に竹棒を挟んで補強。
次はコンクリートブロックを置いて通路を広げ、土で埋まらないようにする作戦。
手前の部分が変形しているので、四角いブロックをディスクグラインダーで切れるかやってみました。
歯が磨り減っていた為か、傷がついただけでした。
ならばハンマーで。壊す系の事は大抵ハンマーが解決してくれます。
ノミを線に当てて叩いたら、キレイに割れました。
少しづつ調整しながら、平らになるように埋め込みました。
サイドはこれで良しとします。
他の面ですが、ガレージ側をどうするか考えがありました。
写真背後の白い物体は、大きなバケツの底を切りコンポストビンとして使っていた物です。
今は友人から貰ったちゃんとしたビンがあるので、不要になったバケツを使ってジャガイモを植えてみようという案がありました。
ここに3つくらいジャガイモバケツを並べ、壁を作ってみてはどうかというアイデア。
旦那も芝生側に考えがありました。
義父が、処理に困った木の電信柱を持っている。外用の塗装もしてあるからRaised bed(底上げの畑)を作ってみるのはどうか、というアイデア。
これなら四方塞ぐ事ができます。
そんな訳で、また義父の農場へいろいろと拝借しに行くことになりました。
つづく