春の嵐。桜と遊んでみた。
この前まで、春を通り越して夏が来たよ!というくらい暑かったのに、
ここ数日は曇ってばかりで、気温も一気に下がってしまいました。
風がビュンビュン吹く→雨 →ヒョウ→快晴→雨 →快晴&風→ミゾレ→曇り ……
という感じで、一日の間で何度も変わるクレイジーな天気が続いてます。
こっち側の窓は快晴、あっち側の窓はどんより、とか
車で移動している間にも、ここはずっと土砂降りだったのに
ある線を越えるとピタッと止んで快晴!てなことも。
春の嵐が来るちょっと前、我が家の裏庭にある大きな樹が
実は桜だった事に、今更気がつきました。
冬の間は枝が垂れ下がって、若干みすぼらしい見た目なんですが、
春にピンクの花がブワっと咲くので、桜っぽいなぁとは思ってたんです。
でも樹の感じが違うし、花は濃い目のピンクで鞠みたいにまとまって丸くなる。
何だか私の知っている桜とは違うので、似たような種類の違う樹かと思ってました。
ちゃんと調べてみたら、こちらではPRUNUS “KANZAN” と言う名前で、
“関山”という、れっきとした八重桜でした。
知らなかった…! 無知って恐ろしい。
ということで、花も散り始めているので桜と遊んでみました。
桜といえば、花と葉っぱの塩漬け。それから桜吹雪。
六月に旦那のいとこの結婚式があるので、
リアルなコンフェッティ(紙吹雪とかでパーッと散らすやつ)を作ってみようと、
花びらを籠に並べて乾燥させてみました。
4日後↓
ピンク色が濃くなりました。
もうちょっと乾かしたらいけるかな?
葉の塩漬け
こちらを参考にしました。↓
桜の葉の塩漬けの作り方 - つくる楽しみ
強火で一分蒸し、何枚か重ねて束にする。
塩をまぶしながら交互に重ね、重しを置いて2-3日。
葉の水気を切って、密封して保存。
一年も保存が効くらしいです。
蒸した時、桜のいい香りがしました。
花の塩漬け
これもこちらを参考に↓
桜の花の塩漬けの作り方 - つくる楽しみ
どこで見たか忘れたけど、ついでにできる桜塩も作ってみました。
・花の重さを量り、2割分くらいの塩をまぶす。
・重石を置き、密封して一晩置く。
・出た水を切る。水を鍋に入れ弱火で数時間炊く
→干上がったら桜の香りのする塩に。
・水気を取って、保存ビンに入れる。
酢を使うので、メタルの蓋は避けた方が良い。なければ蓋の間にラップを被せる。
・花が隠れるくらいに梅酢を入れて一週間漬ける。
(梅酢がないので、自家製りんご酢でやってみました。米酢でもOKらしい。)
酢を入れたら、ぱーっとピンクが鮮やかになりました。
・花をザルに開け、キッチンペーパーを敷いて2,3日陰干し。
ペーパーを取替え、更に一日干す。
・塩をまぶしてビンで保存
これも一年は保存できるのだとか。
本当は8分咲きくらいの花を使うらしいですが、
うちのはもう満開だったので、花びらが落ちて扱いづらかったです。
来年は早めにやってみよう。
このピンクになった酢、ピクルスか何かに使えないかなーと考えてました。
色が活かせるように、白っぽい野菜がいいな…
大根があるから甘酢にして漬けてみようか…
あ、桜と大根って!桜大根?! 元はこうやって作られてた?
パックに入った桜大根、子供の頃好きだったな。
小学生の頃、近所に文房具屋 兼 駄菓子屋みたいな店がいくつかあって、
10円とか30円のお菓子をよく買ってました。
よっちゃんいか、蒲焼さん、ウメトラ3兄弟、カツの衣だけのとか。
いま思えば化学調味料200%くらいのデンジャラスなお菓子だけど、
当時は喜んで食べてたのを覚えてます。
かなり昔のことなのに、子供の頃の記憶って残ってるものですね。
寝室を作る!④ 窓際の壁にプラスターボードを張る 編
この状態からの続きです。
断熱材を付け終わり、プラスターボード(石膏の板)を張って壁らしくしていきます。
出窓から右は別の小さい部屋ですが、壁は共有なので一緒にやってしまいます。
木のフレームはプラスターボードを張る位置を考えて設計されています。
この形に沿って板を切り、ネジで固定するという流れで
要領は天井の時と同じような感じ。
ただ形がもっと入り組んでいるので、少し複雑な作業になります。
まずは一番大きい面、出窓の天井部分から始めました。
変形六角形を一辺ずつ測っていきます。
ここは特に形が複雑なのにも関わらず、
「繋ぎ目がないようにしたいから、大きい板を使って一枚で仕上げたい。」
とこの面用に特別サイズを購入し、失敗が許されない!と自らハードルを上げる旦那。
問題なのは角が多い、端の部分です。
角度とか計算し始めたら(できなかったけど)混乱してきました。
何度も言いますが、この家には真っ直ぐなラインというものがない為、
正確に変形六角形を測るのは至難の業。
そこで、余った板を使いテンプレートを作ってみました。
板を直接合わせながら切り、ヤスリで削って同じ大きさになるようにしました。
これを巨大な板の端に合わせて、線を引きます。
天井の時の教訓を活かし、後で調整できるように幅を少し大きめに。
普通の古いノコギリを使ってギコギコ…切り落とす時に支えていないと、
片側が落ちた重みで割れてしまうので注意しました。
板が細長い分、反動で割れやすくなるので慎重に扱いながら天井に合わせます。
DEAD MAN ここでも活躍。
出窓の高さに合わせ短くして、板を合わせている間サポートします。
板はしっかり同じ形になっているはずなのに、何故か上手くはまりません。
ほんの数ミリ大きい箇所があるだけで斜めになってしまい、角が合わなくなる。
ヤスリでちょっとずつ削って、合わせてみる、を繰り返します。
角を調整しているうちに、手前のラインがどんどん短くなっていき
結局3cmも余分にしておいたのが、ちょうどよい長さになりました。
別の面がちゃんと被さるように、フレームから飛び出している部分を
ヤスリで削って平らにします。
結構な量を削ったのですが、パルメザンチーズよりも簡単に削れたので
苦ではありませんでした。
窓の上は通常の四角形で済んだので、特に大きな問題はなし。
気をつけたのは、固定する前にフレームがある所をマークしておいたことです。
続いて、サイドの変形部分。
床から天井まで、一枚の板を使います。
隙間はなくしたいですが、板をぴったりの大きさにすることはできません。
まず板をハメることができないし、
きっちりし過ぎていれば、歩いて床板が動いた時の反動で板が割れてしまう可能性も。
なので天井に角を合わせ、床から1cmくらい上がっているようにします。
足元に注目!
これが現場のテクニックだそうな。
ハンマーとノミを組み合わせ、梃子の原理で浮いているようにします。
この状態を保っている間に、ネジで固定しました。
床との隙間は、今後スカーティングボードを取り付けたら見えなくなります。
側面を壁に合わせて逆L字型の様に切ります。
天井に合わせるプロセスがあったので、先に固定してから切りました。
わざわざ変形にしている理由は、コーナーは床板からの振動が集まりやすい為、
板を分けると板同士がぶつかって破損する恐れがあるらしい。
この後も、ひたすら同じ様な作業が続きます。
形に沿って板を切り、合わせて削って調整して。
↓
ネジで固定し、余分な所を削り落とす。この作業を繰り返しました。
板から粉が大量に出るので、部屋中真っ白に。
窓際の作業、ほぼ完成の図!
天井と同じく、繋ぎ目とネジの穴をカバーする作業がありますが
とりあえず完了です。
ちなみにビフォー↓
比べると雰囲気が全然違う!
そういえば、この作業をしていたのは2月終わりから3月のこと。
まだ陽が短くて、夕方5時には真っ暗になってしまいました。
平日、旦那が仕事から帰ってきてから作業することもよくあったので、
超強力な工事現場用のライトで照らしてました。
今は8時過ぎまで明るいので大分快適になりましたが、
この頃は寒くて暗いし、細かい事を気にしないといけない作業が多かったので、
若干うんざりしてきたことも。
毎日作業していた訳ではないけど、窓際の作業全部で3週間くらい掛かりました。
6面あるうち、やっと2面目ができた!
テーブルを作ってみる? 流木の丸太を探しにいつもの土手へ
旦那は職業柄、 Tree surgeon の人達と仕事をすることがよくあります。
直訳すると“樹の外科医” となりました。樹の診断などもするようですが、
要するに “樹に登ってチェーンソーで切る”ことを専門としてる。
ちなみにイギリスではいちいち免許が必要で、旦那はチェーンソーを扱う免許を持っているけど、
“樹に登ってチェーンソーを使う”免許は持っていない。
彼らの仕事は、例えば古くて倒れそうな大木や、線路沿いの雑木林など、なんらかの理由で排除しなければいけない樹を切ることです。
切り倒した樹は移送する方が大変なので、機械で粉々にして処分することになります。
邪魔だから、という理由で切り倒された樹の中には、樫や桜など立派な物もあるようです。
もったいないので丸太を保管し、乾燥させ、表面を手入れして、テーブルを作る。
それが結構な高値で売れた、という話を聞きました。
新しい樹を乾燥させるのは何年も掛かるそうですが、
表面にキノコが生え始めたくらい古ければ、2年程で使用できるとか。
時間は掛かるけど手間はそこまで無さそうだし、面白そうなプロジェクトです。
こんなイメージ。
http://tagwoodworking.com/projects/log-table/
旦那はいつも樹に関わる訳ではないので、職場ではあまりチャンスがなさそうですが、
近所にある河沿いに、いくつか大木があります。
犬の散歩コースで毎日の様に通るので、前々からチェックしていました。
この河は海からすぐ近くなので、潮の満ち引きにとても影響され
満ち潮のあとには、内陸からあらゆる物が流れ着いてきます。
様々な大きさの流木を始め、漁で使われたらしい網やボール、
タイヤや電化製品のゴミ、恐らく牛だったと思われる骸骨など!
引き潮の時に、狙っていた大木を取りに行くことにしました。
台車、チェーンソー、シャベル、長い鉄棒を用意しました。
土手自体はかなりの長距離ですが、いつも通るのは片道30分程度の道のりです。
丸太があるポイントをひとつひとつチェックしました。
サイズが小さ過ぎたり、ヒビ割れていたり。
穴が開いていたり、古過ぎたり…なかなか見つからず。
やっと、良さそうな丸太を発見!
チェーンソーでぶった切ります。
少し小さいけど、コーヒーテーブルくらいにはなりそう?
この周りにあった丸太もいくつか切ってみましたが、
中が腐っていたりして使い物になりませんでした。
しかし、もう一箇所狙っていたポイントが残っています。
少し遠いけど、かなり大きな丸太があるのです。
満ち潮の時は、手前の岩場まで河が迫ってきます。
草が生えてる向こう側は沼のようにぬかるんでいるので、行くのを躊躇っていたら
オスふたりどんどん先へ進んでいってしまい、見えなくなりそうな程
遠くへ行ってしまいました。
どうやら使えそうな丸太だったらしいので、沼の中を追いかけました。
相当大きいので一度では切れそうにありません。
グーッと押しても、巨大な丸太はぬかるみの中でなかなか動かない。
鉄棒を使って、梃子の原理でひっくり返す作戦をしてみるも、
棒が沼に沈んで原理が成り立たない。
結局、うぉーっ!と力ずくでひっくり返し、無事切断。
何の樹かはわかりませんが、どっしりしていて大物です。
この一切れだけでも相当重いので、来た道をゴロゴロ転がしながら戻ります。
土手へ上がるために岩場を超えなくてはならないのですが、
ぐいっと押し上げた丸太が、岩の上で安定せず転がり落ちてきて
危うく下敷きになりそうになる、と一発触発の瞬間もありました。
よく犬の散歩中に会う人達から、何してるの?! などと言われつつ
土手の終わりにある駐車場まで運びました。
とりあえず家のガレージに保管。
全く陽の当らない場所ですが、急に乾かすとヒビが入ってしまうそうです。
このまましばらく放置して、いつか忘れた頃にまた再開するでしょう。
ちなみにチェーンソーは毎回義父からお借りしているのですが、
頻繁に使っているので、そろそろ買ってもいいんじゃないかと思ってます。
もしチェーンソーがあれば…
こんなのや
Top 10 Manliest Chainsaw Works of Art - Manly Things For Manly Men
こんなのができるらしい。
※この動画はうるさいです
こんな技が出来たらカッコイイなー!
まぁチェーンソーよりも、芸術的センスと技量が必要でしょうね。
旦那の口座からお金が抜き取られた! 謎の犯行が気になる。
銀行から旦那宛に3通も手紙が来ていたので、何事かと思ったら
“誰かが不正操作したかもしれないから連絡してくれ” との旨でした。
銀行へ電話すると「○○日にテレフォンバンキングを使用した覚えがありますか?」と聞かれました。
今まで使ったことがないと答えると、
「この日、あなたの名前を名乗る人が£895を他の口座に移そうとしました。基本情報や暗証番号も答えましたが、今までテレフォンバンキングの利用履歴がないことから不審とされ、確認が必要となりました。」とのこと。
まさか! こんなことが自分達の身に起こるとは。
「その男は、郵便で送られてくる暗証番号も知っていました。あなたの郵便受けは安全に管理されていますか?」との質問。
いや、全く…。
うちで使っているのは、この旦那お手製のポスト。
木製の箱にフタが付いただけ。フタを開ければ中身は全開です。
銀行側が予想したのは、
「ポストが安全でないことを知った男が、旦那のフリをして暗証番号を変更し、送られてきた手紙を盗んだ可能性がある。」
テレフォンバンキングを使ってないから、暗証番号が変わっても気がつかないかもしれない。
でも、基本情報も知っていたんでしょう?と聞くと、
「そのくらいは誰でも調べることができます。」と。怖い!
私達の住んでいる場所は郊外にある住宅街で、最近 “村“ から “町” へ昇格したものの、小さな所です。
ここ数年は家が増えて新規で越してくる人も多くなりましたが、代々この辺に住んでる人が大半です。
近所は若い家族や高齢のカップルなどで、割と余裕がある人の多い地域 。(ウチはちょっと浮いてる)
そんな感じなので、あまり防犯などの心配はしていませんでした。
しかも我が家は町のメインストリート的な場所に位置し、唯一の飲食店が並ぶエリアからも程近い為、人通りのある場所です。
まぁそれでも、こんな郵便ポストから手紙を抜き取ることは可能でしょう。
とりあえずネットバンクを停止し、捜査が入ることになりました。
一週間後にネットバンクは停止解除になりましたが、銀行からの連絡はありません。
銀行側も警戒してるだろうから、もう大丈夫だろうとあまり気にしていませんでした。
しかしその数日後、給料が入ってるかなと口座を開けてみると、
身に覚えのない使用履歴を発見!
合計して約£600 、日本円にして9万円近く使いこまれていました。
こちらの銀行カードは、基本 DEBIT機能が付いています。 (クレジットカードと同じような使い方ができますが、使った金額はそのまま口座から引き落とされるというもの。)
ネットバンク上に購入先が全て表示されていましたが、スーパーの宅配サービスやフェスティバルのチケットなど、全て身元が割れるような所ばかり。
え、バカなの?…いや、ここまで頭働かせておいてそんな間抜けなことはしないはず。
住所や名前も偽造する、プロの仕業かもしれない。
速攻で銀行に連絡すると、いつもと違って緊張感のあるスタッフが担当して
どの項目が使われたものか、ひとつひとつ確認していきました。
捜査が入っていた為か?思ったよりもすぐに対応してくれて、数時間以内にその金額を振り込んでくれることになりました。
しかし狙われている可能性があるので、今使っている口座はこの場で解約手続きをし
新しい口座を作り直してくれれば移行手続きは銀行側で行う、とのこと。
これから購入先へも捜査を入れるらしい。
とりあえず使われた金額は戻ってきたのでひと安心だけど、なんとも気持ち悪い。
テレフォンバンキングの捜査がどうなったのか、何も聞かされていないけど
タイミング的に考えても同一人物の犯行か。
クレジットカードの番号はネットから漏れた可能性が高いが、
郵送で送られてくる暗証番号も知っていたというのが気になる。
ネットでその番号を使うことはまずないし、番号の存在すら知らなかったので漏れようがない。
と言うことは、うちのポストを見てからネット経由で狙ってきたということか。
つまり犯人は、いろんな場所を周って鍵なしのポストを見つけ出し、
住所から個人情報を調べて暗証番号を変更した。
配達員などのフリをして、ポストから新しい暗証番号が記された手紙を抜き取り、
テレフォンバンキングで現金を入手しようとした。
それが上手くいかなかったので、ハッキングしてクレジット情報を盗み、
送り先の住所や名前を偽装して、ネットから買い物をしたのでは?
という推理をして刑事気分になっていたけど、 残念ながら “誰が、具体的にどうやって犯行したか” を突き止められるまでの技量は一切ない。
ともかく、すぐに近所の支店で新しい口座を作り、カードは後日送られてくることに。
確か日本では署名が必要な郵便だったと思うけど、なんとこちらではポストに投函されるだけ。
私のカードが届いた時は大量のジャンクメールなんかと一緒になっていた。
クレジット機能も付いてるのに、危なっかしい!
最近こんな事件もあったから、銀行へ直接受け取りに来てもいいか?と聞いても
「決まりだからそれはできない」の一点張りで融通が利きませんでした。
過剰とも思える程のIDチェックやセキュリティ管理をしておきながら、カードが郵便ポストから盗まれたら元も子もないのでは。
ということで、ポストを改善しました。
結構気に入っていたのでわざわざ買いたくなかったのです。
板を少しだけ切って受け口を作り、横からパドロックで鍵を掛けられるようにしただけですが、以前よりはマシでしょう。
ポストごと持って行かれるかもしれないので、壁に取り付けた方がいいかも。
今の所こんな原始的な対策しかしていませんが、ネットのセキュリティ対策も考えなくては。
今の時代、クレジットカードを使わないといけない場面が多い。
例えば得体の知れないウェブサイトや、見ず知らずの安ホテルにもクレジット情報を教えなければいけない時など不安になります。
Wifi も危ないのかな…一体どこから手を付けたらいいのでしょう?
サイバー系の情報に疎いので混乱します。
ということで、皆さんもお気をつけください!
穴掘り好きの犬から畑を守る闘い(後編) 電信柱とバケツをアップサイクル
前回からの続きです。
壁を作るためのバケツと、Raised bedを作るための電信柱を拝借しに義父の所へ。
二週間前から始まっていた解体作業が既に終わっていて、何十錬もあった巨大グリーンハウスが跡形もなくなっていました。何だか淋しいです。
切断され小さくなっていますが、これが電信柱だった木です。
ところで電信柱を持ってるとか、なんで?という突っ込みは私もしました。
義父の家の前には、写真背後にあるように大きな倉庫があります。
本来は農場の設備ですがほとんど私用で使っている為、親族や友人知人が処理に困った物を義父が何でも引き取り、ここに保管するというのが慣習になっていました。
倉庫の中には、動かない巨大キャンピングカーや部品が欠けた車、古い自転車や椅子など、その他雑多な物が無数にあります。
いつか何かに使えるかもしれない、と物を捨てない元祖アップサイクリストですが、規模がデカ過ぎる。
電信柱を数メートル先の車まで旦那と一緒に運ぼうとしたのですが、片側だけでもめちゃくちゃ重い。
腰を入れろ!背中を曲げるな!とカツを入れられても地面から持ち上げることが出来ず、結局71歳になる義父が代わって運んでくれました。
女子にしては割と力のある方だと思ってたけど…情けない!
チェーンソーやその他ツールもお借りし、廃材がゴロゴロしてるエリアでちょうど良い大きさのバケツも見つけました。
気合を入れて何とか庭まで運び、作業に取り掛かります。
いろんな金具が付いていたので、ディスクグラインダーで削ぎ落としました。
持ってきた電信柱は全部で四本、150cmから190cmと長さが全て違いました。
何度かパズルして並べてみましたが、少しだけ足りない。
このままだと組み合わせ部分も何か変です。
チェーンソーで斜めに切って、上手く組むようにしました。
足りない部分は、小さめの物がまだ残っていたので義父の所へ再度取りに行きました。(車で5分の近所)
少し地面を掘って、埋めただけで安定しました。
手前の角が小さい物ですが、思ったよりも大きさの違いがわからないので、これで良しとします。
この辺には木の大きな根っこがあるので、土をたっぷり入れて底上げしていれば野菜の根も届かなくなり一石二鳥。
次はバケツの壁です。
↓これを見て、バケツの中でジャガイモを植えようと思ってます。
省スペースにもなるし、なんか面白そう。
他にも大きな袋やコンテナーでもできるみたいです。
底を切り落とすのに普通の古いノコギリを使いましたが、意外と簡単に切れました。
金たわしで擦ったら、汚れも切り口も綺麗になりました。
この底の部分、何かに使えるはず…
パコバス!
散歩へ行ったり穴掘りした後、よくドロドロになるのでその度にホースを掛けてたんですが、この方が楽だし全身ビショビショにならないで済みます。この悲しそうな顔…。
完成に近い所。白いバケツの所に三つ並びます。
木の周りは野草エリアとして、近所から取ってきた草を植えてみました。
Comfrey(コンフリー)という草で、夏にはピンクや紫の花を咲かせます。
葉をコンポストに入れると堆肥の進みが早まるということを知り、去年ネットで種を買ったんですが、あまり上手くいきませんでした。
そしたら犬の散歩コースにわっさわさ生えてるのに気づいたので、何株か取ってきて植えてみました。
予想はしてましたが、ここがはじめにターゲットになりました。
半分以上は引き抜かれたけど、もっと背丈が大きくなったら大丈夫かも。
野草の後はバケツ下を掘り始めました。
まだジャガイモは植えてませんが、これでは成り立たちません。
何かに向かって掘りたいようなので、堀場に電信柱の切れ端を埋めてみました。
思惑通りに木のフェンスとバケツの方向に掘ってくれましたが、
既にバケツが半分以上埋まってしまい、野草たちも無惨な状態に。
新しく作った通路もすぐに土で埋まりました。
掘る勢いが凄いので、通路を挟んだ隣の畑にも土が飛んでいきます。
電信柱のベッドもやっぱり低すぎたようで、掘り返しはしないもののズカズカ中に入ったり飛び越えようとしたりします。
でもこのラインからは堀場でないことは理解してるっぽいので、頑張ってトレーニングしてみます。
とりあえずバケツ下と通路側の保護、あと掘りながら興奮してキャンキャン吠えるのを止めさせるのが今後の課題。
闘いは当分続きそうです。
穴掘り好きの犬から畑を守る闘い(前編) これまでの遍歴と対策
先週、急に思い立って庭の一部を改造していました。
犬のプレイグラウンドと化してしまった場所に畑を作り直すという試みです。
そもそも限られたスペースの中に畑も犬も欲しいということ自体が無茶な話だとは思うのですが、何とかやっていくしかありません。
まずはこれまでの闘いの遍歴。
去年の春から飼い始めたボーダーコリーの雑種、パコ。
牧羊犬なので穴掘りの習性はないと思ってましたが、子犬の頃から物凄い勢いで堀ります。
しかも飛んでいった土を追いかけ、興奮してキャンキャン吠えるという奇癖付き。
始めのうちはカワイイで済んでいたんですが…
隣家との仕切りの下を、このまま脱走するつもりか?と言うくらいにトンネルを掘ったり。あちこちに土を撒き散らして家の前がドロドロになったりと、笑い事じゃなくなってきました。
どうにも止められないので、畑がある場所には金網でフェンスを作り入れないようにしました。
ちなみに、こちらでは鶏飼育用の“チキンネット”と呼ばれる物が20mで£10程度と安かったのでこれを使いました。
実際のところ、金網フェンスはパコなら軽くジャンプできる高さなんですが、思い込みでしょうか?不思議とフェンスを越えようとしたことはありません。
しかし、ここも駄目あそこも駄目と叱っていると今度は芝の部分を掘ろうとします。
もう子犬のうちは仕方ないと諦め、畑の一区画を堀場として許すことにしました。
放っておくと黙々と掘り続けます。
仕舞いには犬が完全に隠れる程の大きさの穴を作ったりしました。
大小様々な穴ができ、油断してると柔らかくなった地面に落ちるので危なっかしい。
落とし穴や隣へ通じるトンネルが作られる度、せっせと穴を埋めてもすぐ掘り返される。
コンクリートの地面に撒き散らされ、ドロドロになった土を掃いてもすぐ散らかされる。
そんないたちごっこを繰り返していました。
犬は暇過ぎたりストレスがあったりすると穴掘りをすると聞きましたが、
長時間散歩に連れ出しても、帰ってきてすぐ堀場へ直行したり。
他の人や犬が居て、普段と違う楽しい場でもしばらくすると掘り始めるなど。
パコの穴掘りにかける情熱は尋常ではない気がします。
単純に何よりも楽しいから掘るのだろう、と最近は思ってます。
一年経って少しマシになった部分もありますが、成長するに従って掘るスピードも加速し、私が目を逸らすと掘り始めるというずる賢さも磨かれていきました。
いたちごっこや叱り続けるのにも疲れたし、せっかく開墾した場所が今年も使えないのは癪なので、掘られても支障がない場所を作ってみることにしました。
木の下で日当たりも良くない為この場所を許しているのですが、いくつか問題がありました。
・隣家とのフェンス下にブロックなどを置いて守らないといけない。
・薪置き場や通路が土で埋まるので、真ん中で掘ってくれと頼んでも中々わかってくれない。
・芝との境目が曖昧で、堀場がどんどん大きくなる。
とりあえずレイキで土を掻いて穴を埋め、地面を平らにする所から。
なかなかの重労働なのでパコにも手伝わせようとしてみましたが、無駄な時間でした。
金網を木の所まで延長して、フェンス下をガードします。
以前は攻撃されても倒れないようにと、しっかりした木材で柱を打ったのですが、その心配はなかったようなのでもっと簡単に打ちました。
ワイヤーを柱の上に張り、金網をタッカーで留めて、間に竹棒を挟んで補強。
次はコンクリートブロックを置いて通路を広げ、土で埋まらないようにする作戦。
手前の部分が変形しているので、四角いブロックをディスクグラインダーで切れるかやってみました。
歯が磨り減っていた為か、傷がついただけでした。
ならばハンマーで。壊す系の事は大抵ハンマーが解決してくれます。
ノミを線に当てて叩いたら、キレイに割れました。
少しづつ調整しながら、平らになるように埋め込みました。
サイドはこれで良しとします。
他の面ですが、ガレージ側をどうするか考えがありました。
写真背後の白い物体は、大きなバケツの底を切りコンポストビンとして使っていた物です。
今は友人から貰ったちゃんとしたビンがあるので、不要になったバケツを使ってジャガイモを植えてみようという案がありました。
ここに3つくらいジャガイモバケツを並べ、壁を作ってみてはどうかというアイデア。
旦那も芝生側に考えがありました。
義父が、処理に困った木の電信柱を持っている。外用の塗装もしてあるからRaised bed(底上げの畑)を作ってみるのはどうか、というアイデア。
これなら四方塞ぐ事ができます。
そんな訳で、また義父の農場へいろいろと拝借しに行くことになりました。
つづく
寝室を作る!③ 窓際の壁に断熱材編
ここ最近は天気が良くて庭仕事ばかりしていたので、寝室作りが進んでいませんでした。
一月から始めてそろそろ完成させている目標だったんですが、まだ半分も終わっていません。
全部で6面(天井、床と四方の壁)ある内、まだ2面しか作っていない状況です。
一ヶ月程前のことですが、窓際の壁を改修しました。
今どきの家には壁にしっかり断熱材が入っているのですが、古い我が家には何もありません。
外と隔てているのは二重に並んだレンガのみ。
この部屋は塗装も剥がしたままなので、壁から隙間風を感じました。
窓際からは特に寒気が入ってくる為、ここに断熱材の板を設置します。
まず板をはめ込む場所が必要なので、木材でフレームを作る所から始めます。
大量の木材をひとつひとつ正確に切るのはなかなか大変な作業ですので、
旦那の従兄弟から巨大なメカノコギリを借りてきました。
業務用の物らしく、家庭で使うには特殊な変圧器が必要との事で
アンティーク並みに古い機械も一緒についてきました。私は持ち上げることもできないほど重い。
このマシーンのお陰で、木材を一瞬で正確に切ることが出来るし、ほんの少しだけ切ることも可能なので作業が捗りました。
切った木材を壁に取り付けていきますが、この家には真っ直ぐなラインがないので
どこに合わせたらいいのか混乱します。
例えば窓枠の上にある大きな柱は、片側が壁にめり込み曲がっているのが目視でわかる程。
水平機で測れば至る所斜めになっているのでちょっと心配になってきますが、
80年もこの状態でやってきたので大丈夫なんでしょう。
右端から左端に掛けて、上下何本か紐をピーンと張り、これに合わせていくことにしました。
しかしレンガ自体もガタガタで、木材を壁に固定できません。
そんな時に便利なのがこれ!
パッカー
色ごとに1ミリ単位で厚さが違います。
壁が一番高い所に柱を合わせ、足りない分パッカーを組み合わせて間に挟みます。
種類は1mmから5mmまであり、 一番低い所はたくさん付けます。
こんな感じでパッカーを挟み、上からねじで留めます。
壁にがっつりドリルを当てるので、ドゥルルルという音と振動が物凄いことに。
隣家の子供が泣き出してしまったのが聞こえました…。
フレームが完成した図。
注意したのが、今後ドリルで穴を開けることになる箇所に木材を余分に付けた事です。このあと漆喰の板 (Plasterboard)を付けて仕上げるのですが、板自体は弱くて支えになりません。
出窓の真上は、カーテンレールを付ける場所を考えて木材の位置を調整しました。
床に面したフレームは、スカーティングボードを付ける為二重になっています。 ↓
フレームの内側の形に合わせて、断熱材を切り設置します。
ここからは屋根の時とほぼ同じ要領でやりました。
ただ屋根の時と違って、壁の表面がデコボコで上手くはまらないこともありました。
あまりにも凸な所はレンガをグラインダーで削りながら調整。
また物凄い音と振動、レンガの粉が舞って部屋が霞みます。
数年前に付けたらしいこの出窓は若干適当な仕上がりで、枠よりも窓が小さい。
大きな隙間から風が入ってきていたので、フォーム(Expanded foam)で埋めました。
出窓の屋根裏を覗き込むと、瓦が見えました。つまり手を伸ばせばすぐ外!
ここには断熱材の綿 (Insulation roll)をぎゅうぎゅうに詰め込みました。
あとは断熱材をフォームで固定するだけの図。
壁に寄りかかるとほんのり暖かく、風も入ってこないので静かになりました。
屋根に続き、これで家の中の大きな隙間は塞がれました。
家全体が少しは暖かくなったかなと思うのですが、今年は暖冬だったので正直よくわからないのがちょっと残念。
でも三月下旬で既に暖房が必要ないのは、これのお陰かもしれません。